たくさん聴かな、あかんやん。

都内在住私大生。自分の心に正直に書きます。

先ほどオペラシティからのメルマガが届きまして、
2011年の主催公演ラインナップのお知らせでした。

ラ・プティット・バンド、フライブルク・バロック・オーケストラ(初来日!)等、
古楽アンサンブルの隆盛に惹かれながらも、
やはり真打はこちらでしょう。

スクロヴァ先生指揮のザールブリュッケン放送交響楽団。
(正式名称が下記の通り長いので、しばしばこう呼ばれます)

今夏にこのコンビのブルックナー全集を入手し、少しずつ聴き進めていますが、
まずホールトーンを適度に盛り込んだ録音のクリアさ。
次にオーケストラの機動力の高さ、パリっとした音色。
そして何より、スクロヴァ先生の素晴らしい解釈にハマってしまいました。

特に3番(第2稿)、5番(コーダの木管!!)や、
6番(私としては同曲のベスト)、7番、9番は相当気に入ってます。
(巨峰8番は、読売日響とのライヴの方が感銘が大きかったですね)
しかしほかの曲も含め、これ程水準の高い全集は他に無いのでは・・・。
弦楽四重奏曲のアダージョ、序曲ト短調、ヘ長調交響曲、0番交響曲も含み、
資料的な価値も大きいと思います。

近年の読売日響との溌剌とした演奏は言わずもがな、今秋の7番も素晴らしかったそうですね。
今後の予定としては2012年の共演で3番、ベルリン・フィルにも客演し同曲を取り上げられます。

さて、このザールブリュッケンとの5年ぶりの来日。
曲目は久々のブルックナーがメインに据えられています。
1日目がモツのジュピター&4番で、2日目はシューマン4番と、9番。
2日目、やや重いうえ、2日連続の公演ということで、ちょっと不安が頭をよぎりますが。

そうそう、このオペラシティでの9番といえば、あのギュンター・ヴァント×北ドイツ放送響の
演奏が頭をよぎります。まだ入手していないのですが、果たしてどんな名演になるのか・・・。

コンサートの詳細は下記及びオペラシティホームページを参照して下さいね。

ちなみに他のホールでの公演はあるのでしょうか・・・何とか行きたいのですが。

$新館「Adagio -心休まる日々を-」-Mr,S

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮
ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・
ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団

会場:東京オペラシティ コンサートホール

2011/10/19(水) 19:00開演
モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

2011/10/20(木) 19:00開演
シューマン:交響曲第4番
ブルックナー:交響曲第9番

一般発売:2011/6/24(金) 料金等未定

両日とも S:¥12,000 A:¥10,000 B:¥8,000 C:¥6,000 D:¥5,000

こんにちは。

今試験準備期間で、明日より試験なのですが、
ぬくぬくと日々を過ごしています(オイパンチ!

さて、私ではないですが、私の両親が12月4日に、オペラシティにて催された
P.ヤルヴィ指揮ドイツ・カンマーフィルのシューマン・ツィクルス第2回を聴いてきたようです。
母曰く、「リズム感」だとのこと。

その母より写真が送られてきましたので、少し載せますね。
行きたかったなぁ。
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アンコール曲。
このうち「悲しきワルツ」は彼の十八番だそうで、濃厚な演奏が聴けたそうです。
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こんにちは。

インバル×都響のマーラー・アルバム第3弾、交響曲第3番

もう既に手にされた方も多いかもしれませんが、私はまだ買っておりません。
世紀の名演」とまで仰る方も多いようですが、果たしてあの夜の超名演、どれほどマイクに収まっているのか・・・早く耳にしたいですね。
また、前回の第4番を手放しで絶賛された宇野先生の論評はいかに。レコ芸久しぶりに買ってみようかしらん。
まあとにかく、手に入り次第すぐにレヴューを書く予定です。
マーラー:交響曲第3番/東京都交響楽団 インバル(エリアフ)

¥3,800
Amazon.co.jp

HMVはこちら


そして!!

この第3番に続き、ようやくリリース情報が飛び込んできました。
マーラー・アルバム第4弾、交響曲第2番「復活」です。

マーラー:交響曲第2番「復活/イリス・ヴェルミヨン(MS)

¥3,800
Amazon.co.jp

拙ブログでもレヴューをアップしましたが、とにかく磨き抜かれていました。
第3番の自然体とは違い、第1楽章を初めとしてテンポや音色の変化に富み、
どんな細切れの楽句も疎かにしない、燃え盛らんばかりの表現意欲に圧倒されました。
第5楽章の合唱や独唱のレヴェルも高く、都響の最高水準の演奏に釣り合っていたことも喜びでした。
参考までにアルバム情報を記載しておきます。

EXTON

マーラー:交響曲第2番「復活」

エリアフ・インバル(指揮)
東京都交響楽団
ノエミ・ナーデルマン(ソプラノ)
イルス・フェルミリオン(メゾ・ソプラノ)
二期会合唱団
録音:2010年6月19日 サントリー・ホールにてライヴ収録

仕様:HQ SACD Hybrid[CD&SACD 2ch]
DSDレコーディング 
2枚組 \3.800
2011年01月26日発売予定

快進撃を続けるインバル&都響のマーラー・シリーズ!
インバルの“マーラー美学”が存分に投影された秀演。

都響とのコンビによる録音で楽壇を席巻しているインバル。マーラー第4番では宇野功芳氏による大絶賛の言葉を受け、11月に発売したばかりのマーラー第3番においては、「世紀の名演」と謡われているほどのインバル&都響のマーラー・シリーズ。 
第4弾となるのは、2010年6月の定期演奏会での都響の秀演が記憶に新しい第2番「復活」です。超絶的ともいえるオーケストラの機能美と、インバルの細部まで一貫して自身のマーラー演奏に対する哲学・美学を追及した演奏。弦楽器のアンサンブルの美しさは逸品で、2人のソリストによる艶のある歌声も必聴です。均整がとれ、かつ精密でありながらも情熱やマーラー独特の和声の美しさが存分に表現されています。ここにまたひとつ巨匠インバル&都響の名演が燦然と加わりました。(オクタヴィア)

(HMV及び「ミヒンの最速クラシックCDインフォメーション」より引用)

来年までにお金を溜めておかねば・・・。

ではでは。

どうもです。

やや季節はずれですが、今年のルツェルン国際音楽祭ではアバド指揮の祝祭管弦楽団により
マーラーの第9交響曲が演奏されましたね。

昨年は、同じくマーラーの1番、4番が演奏され、
うち4番はNHKでも放送されたので、印象に残っている方も多いかと思います。

気心知れた指揮者と楽団による、誠に伸びやかな秀演だったことが記憶に新しいです。
第1のDVDはすでに発売済、第4はもうすぐ発売になるようです。
さあ、アバド/ルツェルン祝祭管の新・マーラー全集も残す所、あと「第8」「第10」のみとなりました。

こんなところをふと考えていた時、何気なくルツェルン国際音楽祭のページを開いてみると・・・
おおおお!もう来年度のプログラムがアップされているではないですか!
こちらです。(気づくの遅かったかしら?)

ここで、気になるオーケストラ・コンサートをピックアップ。

8月10日、12日、13日
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
ピアノ:エレーヌ・グリモー
ブラームス:ピアノ協奏曲第1番
マーラー:交響曲第10番より アダージョ


今年のオープニング公演。
常連グリモーとのブラームス、瑞々しい演奏が聴けそう!
今年のマーラーは10番のアダージョのみ。
ベルリン・フィルでは同年に全曲を指揮するはずなので、
リリースはそちらからなのでしょうか?

8月19日
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」
ブルックナー:交響曲第5番


アバドのブル5かぁ・・・あまり合わないような気がする。
とはいっても、ウィーン・フィルとの旧盤は未聴なのですが、
同じプログラムをハイティンクが振ったらなぁ・・・と思うとヨダレが(爆)
20日にはクリスティーネ・シェーファーの出演で、前プロのモーツァルトだけが変更になると思われます。

8月24日
ハインツ・ホリガー指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
ヴァイオリン:トーマス・ツェートマイアー
リスト:暗い雲(ホリガー編)、災厄の星(ホリガー編)
ホリガー:ヴァイオリン協奏曲
シューマン:ヴァイオリンと管弦楽のための幻想曲、交響曲第1番「春」


ぬおぉ・・・ホリガー渋い。
自作や編曲物に加え、シューマンを2つと、かなり長めのプログラムではないでしょうか?
そういえば、ホリガーが最近名フィルに客演した時も、シューマンの1番を振っていましたね。お気に入りでしょう
か?また実力派ツェートマイアーの登場も嬉しい。

8月26日
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団アンサンブル
ブラームス:セレナーデ第1番(ホルヘ・ロッター編曲)←reconstructedというのは編曲でしょうか?
シェーンベルク:室内交響曲第1番


ブラームスのセレナーデはアバドのお気に入りで、ベルリン・フィルとの録音もあります。
シェーンベルクは昔からお得意ですね。

8月28日
リッカルド・ムーティ指揮シカゴ交響楽団
バーナード・ランズ:Danza petrificada
R.シュトラウス:交響詩「死と変容」
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番


マエストロ・ムーティが再びルツェルンに登場。
オケはもちろん最強集団シカゴです。
ショスタコでは第10、第11あたりが聴きたかったけれど、今回の5番、筋骨隆々とした演奏になるんでしょうかね。
なお、翌日にもヒンデミット、シュトラウスのプロで演奏会があります。

8月31日
サー・サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
マーラー:交響曲第7番「夜の歌」


これまた最強集団ベルリン・フィルはマーラーで勝負。
夏休みの終わりをカウベルの響きで飾れ、ってか。
こちらも翌日に、ブル9をメインとする演奏会あり。

9月2日
ピエール・ブーレーズ指揮ルツェルン祝祭アカデミー管弦楽団
ラヴェル:組曲「クープランの墓」
メシアン:クロノクロミー
ブーレーズ:Éclat/Multiples
マーク=アンドレ・ダルバヴィ:Concertate il suono


現代音楽は門外漢。聴いてみたら面白いんですけどね。
ちなみに、2011/12年のシーズンで都響もブーレーズのÉclat/Multiplesを取り上げます。
(野平一郎または杉山洋一の指揮)
このコンビは他にも2プログラムほど披露。

9月4日・5日
アンドリス・ネルソンス指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
4日
ワーグナー:歌劇「リエンツィ」序曲
R.シュトラウス:楽劇「サロメ」より 7つのヴェールの踊り
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番
5日
ピアノ:イエフィム・ブロンフマン
ベートーヴェン:「アテネの廃墟」序曲、ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」


これは面白い!!師匠のヤンソンスでなく弟子のネルソンスに率いられるコンセルトヘボウ管。
指揮ぶりはそっくりですが、果たして音楽はどうなのか・・・。

9月9日
クリスティアン・ティーレマン指揮ザクセン・シュターツカペレ・ドレスデン
ブルックナー:交響曲第8番


ぬぉぉぉ!!極めつけ。と同時にまたかい。
でも世界最高の音響を誇るルツェルンでこそ聴きたいですなぁ・・・。
2012年の来日公演でも同曲やってほしい。
翌日、ブゾーニ、プフィッツナー、ブラームス等を演奏。

9月15日
リッカルド・シャイー指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 序曲とバッカナール
ブルックナー:交響曲第6番


ブル6は、コンセルトヘボウとの名盤がありますね。期待大。

他にも、
・ハーディング指揮マーラー室内管の「魔笛」(演奏会形式、合唱はアルノルト・シェーンベルク合唱団!)
・ハイティンク指揮ヨーロッパ祝祭管のブラームス特集
・デュトワ指揮フィラデルフィア管の「幻想」
・ホーネック指揮ピッツバーグ響の
・メータ指揮イスラエル・フィルのチャイコフスキー特集(レーピンのヴァイオリン協奏曲含む)、舞曲特集(締めは「ボレロ」)
・ルツェルン響のブリテンのオペラ
・ユロフスキ指揮ロンドン・フィルのスクリャービン他(ヴァイオリン:ユリア・フィッシャー)
・ウェルザー=メスト指揮ウィーン・フィルのドヴォルザーク他のプロ、シュトラウス他のプロ
・ネゼ=セガン指揮ウィーン・フィル(「未完成」「ダフクロ」他)
・バレンボイム指揮シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー他(バレンボイムはモーツァルトを弾き振り)、ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」第1幕(演奏会形式)とノタシオン(!!)
があります。

本当にプログラム数が多い・・・これオケだけですよ。
スイス人は羨ましいです。

ではでは。

2010年11月17日(水) 18:00開場 18:45開演 @愛知県芸術劇場 コンサートホール
第28回名古屋クラシックフェスティバル


管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
指揮:マリス・ヤンソンス


ベートーヴェン:序曲「レオノーレ」第3番
ヤナーチェク:狂詩曲「タラス・ブーリバ」
---休憩(20分)---
チャイコフスキー:交響曲第4番
~アンコール~
チャイコフスキー:バレエ組曲「眠れる森の美女」より パ・ダクション-アダージョ


まず公演とは関係の無いことですが、
首席ヴィオラの波木井賢さんがホール前でふっつ~に携帯で話してらっしゃいました。
あまりに普通すぎてびっくり・・・

メータ/イスラエル・フィルに引き続き、海外オケの公演。
こう連続的に素晴らしい演奏を聴いていると、国内オケでは満足出来なくなりそうで怖いです・・・あの都響も。

ウィーン・フィル、イスラエル・フィルに大いに感動して、「いや~、世界トップクラスはやはり凄い」と感じ入っていた今日この頃だったのですが、今回のコンセルトヘボウの公演には完全に度肝を抜かれましたね。

・・・とにかく、完璧なオーケストラ。昨夜の演奏を録音していたとしたら、すぐに発売可能だ思います。

弦、木管、金管、打楽器・・・比類しがたい技量と音色。
あのベルリン・フィルでも、ややもすれば音色が汚くなりがちな楽器であるテューバすら美しい。
これほど美しいテューバを私は聴いた事がありません。トロンボーンとの音量バランスの面でも完璧。

また、ヤンソンスの人気も相変わらず凄いですね。演奏前にブラヴォー飛んでましたよ。

まずはベートーヴェンの序曲ですが、本当に素晴らしかったですよ。音楽の推進力といった点では、これこそが今日随一の出来だったと言えるでしょう。
「名門」と呼ばれる団体でも、エンジンがかかるのが遅い所は結構ありますが(ウィーン・フィルなど、気に入らない指揮者の時はもう・・・遅い遅い!)、コンセルトヘボウ管、第1曲から気合入りまくりです。
決して怒号せず、威風堂々とした演奏で、硬めのマレットで叩かれたティンパニがいい味出してました。
特に、例の主題がヴァイオリンのトレモロで現れる箇所や、展開部のフルートの難所の、包み込まれるような温かさは、このオケの伝統がものを言っていましたね・・・絶美。
また、トランペットのソロの前で音楽が休止するあたりのヤンソンスの指揮が、「如何にも」といった感じで楽しかった。

この曲が終了した時点でボルテージは俄然上がります。

さて、お次はヤナーチェクの代表作「タラス・ブーリバ」。残念ながら演奏機会は多くないよう。
チェコ国民楽派の中でも、モラヴィアの生んだ大作曲家、レオシュ・ヤナーチェクは一味も二味も違いますぜ。
何といっても、「発話旋律」の研究に力を注いだ彼の音楽は、チェコ語の抑揚を再現していると言われています。つまり、チェコ語(難しい!)が分からない私(達??)にとっては難解に感じられることも多いです。
しかし、以前「ブロウチェク氏の旅行」(日本初演)を聴いた時には、確かにやや難解な外面の中に脈々と流れるヒューマニズムには、他のボヘミアン・コンポーザー達にある種通じるものを感じましたので、「今回も楽しめるはず!」と、期待していました。

・・・予想通りの演奏。
結構ソロ箇所の多い曲だけに、ソリスト揃いのこのオケにはぴったりでしたね。安定感抜群。
また、第1曲冒頭では、トゥッティ(チューブラーベルの連打も印象的)と直後にオルガンの弱音の対比が美しい。
この箇所はもう耽美的で・・・うっとり。ちなみにポジティヴオルガンが使用され、音はホール据付のオルガンから出ていました。やや薄いですが、いい音色でしたよ。

第2曲ではトロンボーンがバシバシとリズムを決め、爽快!思わず「ティル」を思わせる最後のクラリネットソロもあり得ないウマさ。何だかこの一連の箇所は「幻想」の4楽章っぽいですね。後、ハープもお見事!
第3曲では、再現部の前のティンパニの強打が完璧かつ豪壮でポイント高かったです。

そしてその後は捕縛されたタラス・ブーリバの予言ですが、パイプオルガンの重厚な響きも加わり、如何にもボヘミアンな、ロマンティックな旋律をヴァイオリンが高らかに歌い上げます。
ちなみに、今でこそ「ボヘミアン」と思えますが、最初この箇所を聴いた時は「中国の二胡っぽい?」と思ってしまいました(爆)。ヴァイオリン・ソロの後は、徐々に音量を上げて大団円。ノイマン盤は最後のティンパニの一打のほんの少ぉし後に切り上げていますが、ヤンソンスはティンパニが打たれると同時に振り切りました。
ブラヴォー。
ヤンソンスは終始楽譜を見ていたようで、彼の個性はあまり感じられず。純音楽的だったということかしら?
彼のレパートリーは相当広いはずですが、流石にヤナーチェクまで自家薬籠、というわけにはいかないですよね。
(ちなみに、予習したディスクはノイマン/チェコ・フィルのもの)
演奏会を後にした聴衆で、この曲が好きになった方も結構おられるんじゃないかと勝手に推測します。

さぁて、休憩後はチャイコフスキーの第4交響曲。
これこそ、ヤンソンスの自家薬籠のレパートリーですよ。楽譜はおいてなかった・・・かな。
かつてムラヴィンスキーの代役としてレニングラード・フィル日本公演でこの曲を振っていましたが、その時(86年)と比べると、段違いに風格があります。自身満々。
冒頭のホルンの斉奏はどうやって振るのだろうか、と見ていましたが、彼の両手は休符を早めに切り上げて次の音符へと移行していました。(テューバに感動したのはこの後に金管全部が加わって吹奏するところ)
この楽章では、ロシアの凍てついた大地を思わせる低弦の重厚な響きが印象的。

第2楽章では、冒頭のオーボエ・ソロが完璧なのは勿論(顔を真っ赤にしていましたが、出てくる音は余裕そう・・・降参です)、ファゴットによるややユーモラスな第2主題の提示(3月にインバル/都響の同曲の演奏は、グロテスクになりかけでしたが)の後、弦がトゥッティで同主題を奏でますが、ここは本当に痺れました。寥々とせず、どこまでもぶ厚い響きの嘆き節には、鳥肌が立ちました。しつこいようですが、何というパワーのオケでしょうか。

第3楽章では、ヤンソンスの芸達者ぶりが笑える。指揮棒は持たず、手で指揮しましたが、手ですら殆ど指示をせず、クレシェンドする楽器の方に体をゆっくりと傾けたり、ダンスするような仕草もありました。
ただ、終盤の管と弦の掛け合いはきちんと指揮棒で指示していました。転換が早い指揮者ですね。
インバルもこの楽章ではユーモラスでしたから、指揮者はこの楽章で踊る(?)のが好きなのかもしれません。

そして、アタッカで終楽章・・・と思いましたが違った。ここは絶対アタッカでやって欲しいなぁ・・・。
フィナーレは大迫力の演奏。管楽器をやたらと咆哮させることなく、弦楽の刻みを正確に打ち出して構築性豊かに仕上げていました。ティンパニ・シンバル・バスドラの連携とこれまた手本のような音色も最高。
この楽章でも、ヤンソンスは目立った指示は少なかったですが、「運命の動機」回帰後はややアッチェレンランドをかけ、最後は程よく伸ばして堂々たる終結。
今日の聴衆はフラブラなしで、かつ反応も至極熱狂的で良かった。またもやブラヴォー連発。ノドが・・・(笑)

熱狂的なカーテンコールの後、アンコールはチャイコフスキー「眠れる森の美女」よりアダージョ。
冒頭のハープの煌きもさることながら、弦楽器に綿々と歌わせ、まさにヤンソンスのやりたい放題の演奏。
ロシア~ンな雰囲気がホールに満ち溢れました。
楽員さんが楽譜をめくっていたので、もう一曲用意はあったようですが、ヤンソンスとコンマスが何やら話していましたので、相談の上やらないことにしたのでしょう(東京公演でも全く同じだったよう)。
それでもなお聴衆は拍手を送り続けました。終いにはヤンソンスがコンマス・弦の首席と固く握手を交わし、立ち上がった楽員もヤンソンスに拍手を送るという幸福な場面も。このコンビの信頼の強さをうかがわせます。

そして、やっとお開きになり、楽屋口に走ります。前回のメータの際はサインを頂けなかったので、少し不安だったのですが、待つこと小一時間、ややお疲れのご様子でしたが、マエストロは出てきてくださいました。
プログラムにサインを頂戴しましたよ。
20101117_002

再来年は、さらにコアなプログラムを携えて、また来日して頂きたいです。
う~ん、シューマンの2番とか、ショスタコの10番とか・・・メジャーだけどザ・グレイトなんていうのもいいかも。
名古屋でマラ6なんて聴けたらもう僥倖ですね。

良い演奏会でした。

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