2010年8月7日(土) 15:30開場 16:00開演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
フェスタサマーミューザKAWASAKI 2010 洗足音楽大学


ソプラノ:砂田恵美
テノール:スティーヴン・カー
管弦楽:洗足音楽大学ポップスオーケストラ
プロデュース・指揮:渡辺俊幸
指揮:秋山和慶


コープランド:市民のためのファンファーレ
ルロイ・アンダーソン名曲集より 「舞踏会の美女」「シンコペーテッド・クロック」「ワルツィング・キャット」
                    「セレナータ」「プリンク、プランク、プルンク」「トランペット吹きの休日」
リーバーマン:ジャズバンドと交響管弦楽のための協奏曲
(同大学ジャズ学科のビッグバンドと共演)
---休憩(15分)---
渡辺俊幸編曲:ザ・ビートルズ・メドレー第1番
ミュージカルナンバーより
J.カンダー(三浦秀秋編曲):「キャバレー」
F.ロウ(渡辺俊幸編曲):「マイ・フェア・レディ」より 「踊り明かそう」
F.ロウ(三浦秀秋編曲):「マイ・フェア・レディ」より 「君住む街角」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より 「バルコニーシーン」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より 「アメリカ」
(以上5曲、同大学ミュージカル学科と共演)
グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」


・・・とにかく、曲が多いです。
確か、前半60分・後半90分の計2時間30分。
ちょっと、いくらなんでも長いでしょ!?

会場に来るまで、コープランド、リーバーマン、グローフェだけかと思っていたので、嬉しい悲鳴でもあったんですが。

しかも同大学のジャズ学科、ミュージカル学科やその教師陣も参加するとなれば、これは超豪華版学芸会みたいなもんですねぇ。


で、最初のコープランド。ある程度覚悟はしていたものの、トランペットが下手・・・。
まあアンサンブルはよく溶け合っていたので、別に良いんですが。
それよりもミューザにまろやかに広がるバスドラムとタムタムの響きにうっとり。
良いホールですね。

次のアンダーソンですが、これは御免なさい。完全に私の好みから外れています。
親しみやすいと言えば確かにそうなんですが、私は「内容が無い」と捉えてしまうんですよ。
「時計の音をオケで再現してみました。ふーんそうかぁ。で?」みたいな・・・。面白くはあるんですけど。
ファンの方すみません。
ということで感想なし。

リーバーマンの協奏曲は、渡辺氏の解説によれば十二音技法で書かれているとのこと。
(十二音技法・・・ピアノの低いドから高いドまでのオクターヴの中の、合計12の音を楽曲で全て使用し、全てを使用し終わるまでは同音を再び使用しない技法、だそうです)
渡辺氏は「難解な旋律を、ジャズのアドリヴに合わせて作られてある名曲」、と解説されていました。

実際聴いてみると、まあ聴けなくはありませんでしたが、「進んで聴きたい」とは思わないです。
やはり現代音楽は、まだ私には早いのでしょう。勉強します。

そして意外や意外、次の「ビートルズ・メドレー第1番」が今宵最も感動的でした。
ポップスは門外漢の私ですが、「Let it be」「Yesterday」くらいは知っています。
そういった御馴染みの旋律が美しい弦楽にアレンジされているのは、なかなかに素朴な感動を呼び起こしてくれました。また聴いてみたいです。

次のミュージカルナンバーからの数曲は、踊りも加わって華やか。ホールの天井、遥かかなたでは何とミラーボールまで回っていました。なんちゅうこっちゃ。

メインの「グランド・キャニオン」。アメリカ版「アルプス交響曲」といった感じでしょうか(いや、アルペンの方が深いか?)。
全5曲で構成される楽曲ですが、なかなかどうして、良い曲じゃないですか。
最終曲「豪雨」のサンダーマシーン、ウィンドマシーンの炸裂はお約束ですが、第4曲「日没」の幽玄な弦など、美しさという点でも注目すべき作品でした。

終演後は盛大なブラヴォー。聴いていて気持ちが良かったので、当然でしょうね。


今回の洗足音大ポップスオケですが、流石にプロ予備軍(とはいってもプロに入団できるのごく一握りなのでしょうが・・・)だけあって、充実した演奏でした。
トゥッティではなかなかの大音量で、団体としての力も証明して見せました。

また、「トランペットの休日」のソロなど、細かいミスはあれど堂々とした吹奏。

秋山さんの指揮は、いつもながら抜群の安定感。きっと学生からの信頼も厚いのでしょう。


曲目がもう少しクラシックよりだったら、少なくとも私はもっと楽しめただろうなぁと思います。
でも良い演奏会でした。
こういう、肩の凝らない企画は、幅広いリスナーから好評だと思うので、クラシックの垣根を広げる意味でも、続けていって欲しいと思います。

それでは。