今年も川崎のフェスタの季節がやって参りました。本日はオープニングで昼夜2公演!ということで、ハシゴですので、(ラーメンじゃないですよ!!)短めに。

2011年7月27日(水) 13:00開場 14:00開演 @テアトロ・ジーリオ・ショウワ
フェスタサマーミューザKAWASAKI2011 東京交響楽団 オープニングコンサート

管弦楽:東京交響楽団
ソプラノ:新垣有希子
語り:壇ふみ
指揮:ユベール・スダーン
コンサートマスター:高木和弘

ベートーヴェン:交響曲第1番

---休憩(20分)---

ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」


ミューザ川崎の地震被害のため、川崎市内のホールに会場を移して開催される今回のフェスタでは、昭和音大のテアトロ・ジーリオ・ショウワがメイン会場扱いとなっています。

このホール、大学内の施設ということで、あまり華美になりすぎないようなデザインにしたとにことですが、一言で言えば殺風景。更に、ホール内の色調がかなり暗く、どんよりしてきます。「ミューザが無事だったら・・・」という思いは捨て切れませんが、再来年までの辛抱ですね。オペラ公演メインなので、デッドではあるものの音響は悪くありませんし。

今日はスダーンと楽員さんは皆黒い衣装で統一。ホールに合わせた??

開演前に、東京響の金管・打楽器奏者とスダーンの指揮で、開幕のファンファーレが奏されました。
見事な分離。ホールの特性よくわかりました。

一曲目はベートーヴェンの1番。楽聖最初の交響曲であります。
これまであまり聴いてこなかったこの曲ですが、今日の演奏を聴いて名曲であるとの感を新たにしました。
特に、第1楽章の序奏から音楽が熱を帯びて行く様子は実に独創的かつ雄渾であります。また、第4楽章の主題の軽快さは、深遠さを増す後年には聴かれない点であり、第1番ならではの魅力だと思います。

休憩後は、語りに檀ふみさんを迎えての「エグモント」。去年に引き続いての劇音楽シリーズ、序曲が際立って有名なこの音楽をまるごと聴ける希少な機会ということで、楽しみにしていました。
スダーンとオーケストラ(譜面台にはライト)が舞台に現れ、やがて真っ暗に。上手にはアンティーク風の机と椅子が置かれ、スポットが当たっています。やがて、スピーカから語りが流れ始め、中世の服装に身を包んだ人物が登場、椅子に腰掛けます。この人物が、檀ふみさん扮するアルバ公の息子なのです。
彼は、エグモントを斬首刑に処した父を激しく非難する手紙を書いており、その内容が語られる形で進行しました。
詳細は割愛しますが、劇付随音楽として作曲されたこの「エグモント」において、語りの役割がこれ程大きいとは思っていませんでした。歯切れの良い音楽に、檀ふみさんのリリックで気品のある語りが加わることにより、壮大で力強い世界に浸ることが出来ました。

全体を通して、スダーンと東京響の演奏に言えることは、スポーティということです。今回のみならず、彼らの古典派演奏はいつもそのようですが。
特に弦楽の引き締まった響きは痛快ですらありました。後半の序曲のフェルマータはあっさりしすぎてる位。また、オーボエにも聴き惚れました。このオケ、相変わらず好調です!

それでは、夜の都響、楽しんで参りたいと思います。