2011年7月30日(土) 13:00開場 14:00開演 @テアトロ・ジーリオ・ショウワ

フェスタサマーミューザKAWASAKI2011 東京フィルハーモニー交響楽団

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮&ピアノ:ダン・エッティンガー
コンサートマスター:青木高志

ベートーヴェン:劇付随音楽「エグモント」序曲
ハイドン:チェンバロ協奏曲(ピアノ演奏)

---休憩(20分)---

ベートーヴェン:交響曲第7番


エッティンガー、昨年はチャイコフスキーでしたが今回は王道のベートーヴェン。
しかし今年のフェスタはベートーヴェン多いなぁ・・・。

東京響   第1番・「エグモント」・第4番
都響    第5番
東京フィル 「エグモント」序曲・第7番

曲の特徴の違いもさることながら、それぞれオケの個性がよく出ていて、興味深い聴き比べとなっています。

エッティンガーのベートーヴェンは、やはり師匠のバレンボイムの影響が色濃いですが、部分的には彼以上の濃厚さを誇っていて、これからどう深化していくのかとても楽しみです。

「第7番」では、前半2楽章が超個性的、後半は至ってオーソドックスでした。
そして全編に渡って共通しているのは、トランペットの強調。何かの啓示かと勘ぐりたくなる程強奏させていました。奏者の方、かなり顔を真っ赤にされて吹いていました。しかも、ただの強奏ではなく、音出しはフォルテで、すぐに弱めて徐々にクレシェンドしたりしていましたので、余計に疲れたのでしょう。お疲れ様でした。またヴァイオリンは両翼に配置され、立体的な音の掛け合いを味わえました。

第1楽章もかなりの基調テンポの遅さで、これはよほど入念な作りこみで聴かせてくれるのかと思えば、オケの反応がやや鈍く、第1主題の提示まではややぎこちなく鈍重な音楽が続きました。

圧巻は第2楽章。テンポの遅さは第1楽章と同様ながら、冒頭の導入部からレガートで、しかも相当に凝った表情付け。楽章がずっとこの調子で進むので、やや拡大解釈すぎるかとも思いましたが、ここまで凝る人もなかなかいないので、興味深く聴いていました。ただ、「感じ入る」解釈ではなく「ここでこうするのか、ふうん」と終始頷いていましたので、感動というのとは違いましたね。

順番が前後しますが、低音弦楽器も相当鳴らさせていました。コントラバスに盛んに指示を出していましたし、チェロは相当がりがり弾いていて、途中腰を浮かせてのアタックなども何度か見られました。

かなり未知数の部分が大きい彼のベートーヴェン。今後も注目していきたいと思いますが、彼の音楽づくりについてひとつ。エグモント・第7番ともにそうでしたが、ピツィカートや最弱音箇所等、音圧が下がる部分で緊張感と熱気までも後退してしまっている気がします。フォルテで熱気の渦を作り出せる指揮者はごまんといますが、弱音で聴かせられてこそ一流。今後加齢していくにつれて変わっていくのかもしれませんが、東京フィルの演奏とともにそのような問題を感じます。

彼がピアノ弾き振りをしたハイドンは、不覚なことに開始後の記憶が殆ど無いくらいに爆睡してしまいました。なので第3楽章の終結1分前しか聴いていないのです(涙)下手なコメントは避けますが、彼のピアノもとても快活で心地よかった・・・気がします。だめだこりゃ。


さて、8月はいよいよルイージとPMFが東京にやってきます。PMFオケは初めてなのですが、今年はかなり評判がよろしいようで、とても楽しみです。マーラー&ブラームス他、熱気あふれる演奏が聴けると思います。
また月末には、2年ぶりにサイトウ・キネンに出撃します!!小澤さんのバルトーク、切れ味鋭い演奏に期待大です!!そして締めは大野さんのマーラー「復活」。名演必至でしょう。

余談が長くなりました。それでは。。。