2014/3/23 小泉/都響の「1番」定期2014/3/30 スダーン/東響 グランド・フィナーレ(川崎)

April 07, 2014

2014/3/29 東京春祭 マルリス・ペーターゼン リサイタル

東京春祭 歌曲シリーズ vol.12 マルリス・ペーターゼン(ソプラノ)
18時開演@東京文化会館 小ホール

R. シュトラウス:献呈
シューマン:女の愛と生涯
R. シュトラウス:6つの歌より おとめの花、オフィーリアの歌
リーム:赤

-アンコール-
R.シュトラウス:万霊節
シューマン:献呈
即興「さくら」

ソプラノ:マルリス・ペーターゼン
ピアノ:イェンドリック・シュプリンガー


藤村さんに続き2度目の歌曲リサイタル。大変に感動した。
シューマンの女の愛と生涯が聴きたくてチケットを取った公演だったが、藤村さんのときと同様シュトラウスの歌曲に大いに感銘を受けた。やはりシュトラウスは最後のロマン派歌曲作曲家だったということか。

シューマンは荘重なサラバンドで開始される。夫との出会いから別れまでをソプラノが歌った後、最後にサラバンドが回帰することによって、夫を亡くした妻が過去を思い起こして歌っているのだということが分かる。いかにも頭の切れるシューマンらしい作品というべきか。

前後半にそれぞれおかれたシュトラウス作品について述べる語彙を残念ながら今私は持ち合わせていないが、今回のプログラム中でもっとも感動したことは確かだ。

リームの赤、も現代作品でこそあるが聴きやすく、ペーターゼンの鋭い嗅覚が光った。

アンコールにもシュトラウスとシューマンがそれぞれ置かれたが、最後に歌われたベルク風の「さくら」即興には驚いた。こういうことができるから現代モノにも強いんだろうなぁ・・・。

ペーターゼンの歌唱はオペラティックで、歌曲にしてはやや激しすぎるような気もするが、私としてはこのくらいでもまったく構わない。ただ文化会館の小ホールはハコが小さすぎた。
シュプリンガーは徹頭徹尾ペーターゼンを盛り立てていた。シューマンにおける雄弁さはこの人の力も多分にあったのだろう。

室内楽、ようやくリサイタルも楽しめるようになって来たかもしれません。

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takupon68 at 11:05│Comments(0)TrackBack(0)公演評 

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