2015/3/12
慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ 第214回定期演奏会
@サントリーホール

ブラームス:悲劇的序曲
ドヴォルジャーク:交響詩「金の紡ぎ車」
R. シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

管弦楽:慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ
コンサートマスター:川前有里
指揮:大河内雅彦

ワグネル・ファミリーの雄、ワグオケの定期演奏会を聴いた。

メインの英雄の生涯は、率直に言ってパーヴォ/N響より良かった。やはりこの曲はオーケストラの技量を全開にするだけでは物足りないのだ。「英雄の妻」でのVnとObの掛け合いからの恍惚とした陶酔をはじめ、弦の柔和な表情が終始魅力的。攻めのHr群など管楽器も尻上がりに調子を上げ、中庸のテンポでがっちり統率された「英雄の戦場」の高揚を経た終盤では温かな情感が込み上げた。素晴らしいパフォーマンス!大河内さんの指揮は全く奇を衒うことのない真摯なもの。
前半のブラームス、ドヴォルジャークという親交のあった2大作曲家の管弦楽曲も佳かった。「悲劇的序曲」では冒頭の2音から気合充分、哀歓交えながら雄弁に描かれた。続く「金の紡ぎ車」は曲そのものに首を傾げざるを得ないところだが、演奏はジグザグとした弦の交錯が心地良い。管はやや凹凸あれど水準は高かったように思う。

メイン曲で堂々のパフォーマンスを披露された上級生はもちろんのこと、前半に乗られた皆さんも素晴らしかったです。お疲れ様でした。また聴きに行きます。