2015/1/18
東京フィルハーモニー交響楽団 第857回オーチャード定期演奏会
@Bunkamuraオーチャードホール

シューマン:ピアノ協奏曲
ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」

ピアノ:仲道郁代
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:青木高志
指揮:阪哲朗

いきなり余談だが、自分は独墺のピアノ協奏曲の中でシューマンが一番好きだ。華々しくも押し付けがましくもないし、何より旋律が可愛げでたまらなく美しい。
そんなシューマンの協奏曲。仲道さんのピアノは粒立ちがよく、透き通って叙情的。1楽章のアルペジオはまさに吐息のよう。3楽章でHrがやや遅れたもののオケはピッタリ付け、かつふっくらと表情豊かで好印象だった。(ヘミオラが楽しい)
先日のドヴォコンに引き続き、阪さんの合わせ物の巧さを認識。単なる伴奏にとどまらず、かといって独奏者を引き立てることも忘れないバランス感覚が素晴らしい。
後半「田園」。先日の7番は14型だったが今回は16型。雄渾な低弦が駆動力となって力強く前進するサウンドが実に心地よかったが、オケをもう少し前方に出せば更に強靭に鳴っただろうに・・・。(←東フィルのスタンスらしい)決して華やかではないが、どこかくぐもったような味わい豊かな響き。阪さんは全曲を一つの弧のようになめらかに繋いだ。フレーズの切れ目の処理に細心の注意が払われていて、聴く側にストレスがない。かといって円満なだけではなく、第3楽章ではギアチェンジが巧み、切れ目なく続く第4楽章では思い切り激しい嵐。第5楽章では清澄さが回帰するが、前半楽章より更に推進力に富み、写実的な嬉々とした表情。全体的に自分好みで、とても聴き応えのある「田園」だった。個人的には先日の7番よりずっと良かった。

演奏とは関係ないのですが、「田園」終了直後の「ウリャー」(!!)という謎の奇声がつくづく残念・・・。新種ですかね?