January 11, 2015
2015/1/10 準・メルクル/読響 新春ガラ
2015/1/10
読売日本交響楽団 第173回東京芸術劇場マチネーシリーズ
@東京芸術劇場
ヴァーグナー:楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
ヴァーグナー:歌劇「ローエングリン」から はるかな国/第3幕への前奏曲
ヴァーグナー:歌劇「タンホイザー」より おごそかなこの広間よ/序曲
チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より
チャイコフスキー:ロココの主題による変奏曲
~ソリスト・アンコール~
リスト(ダニエル・ミュラー=ショット編曲):ハバネラ
チャイコフスキー:イタリア奇想曲
チェロ:ダニエル・ミュラー=ショット
ソプラノ:安藤赴美子
テノール:永田峰雄
管弦楽:読売日本交響楽団
コンサートマスター:ダニエル・ゲーデ
指揮:準・メルクル
前半、ヴァーグナーの魅力を存分に堪能し、すでにお腹一杯。ゲーデさん率いる弦は気品があり滴るよう、管もふんわりと溶け合った。ゲストに日フィルの日橋さんを迎えたHrセクション、下支えのFg、ソロもトゥッティも隙がないCl、いずれも素晴らしい。タンホイザー序曲の冒頭はまさに蕩けるようで新年早々ベストフォーム?と思ったほど。メルクルのキレのある指揮は読響と相性バッチリ、お二人のソリストも良かった。
後半はチャイコフスキー、良かったが前半の気宇壮大なヴァーグナーと比べると流石に分が悪いか。(曲自体...)だが「くるみ割り」の小気味良さ、イタリア奇想曲の豪快さともに申し分なく満足。ロココ変奏曲では変則8型に絞り、ミュラー=ショットのしなやかさを引き立てていた。
それにしてもゲスト・ティンパニの武藤厚志さんに唖然!打音、タイミング、音量、どれをとってもあまりに完璧でおったまげました。あんな巧い方がいらっしゃるとは。