2014/11/27
群馬交響楽団 東京オペラシティ公演
@東京オペラシティ・コンサートホール

ディーリアス:歌劇「村のロメオとジュリエット」より 楽園への道
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
エルガー:交響曲第1番

ヴァイオリン:竹澤恭子
管弦楽:群馬交響楽団
指揮:大友直人

群馬交響楽団を初めて聴いた。直前の群馬における定期で取り上げられた「ロマンティック」の評判がかなり好かったので(指揮はアルミンク)、この東京公演にも期待していたが、聞きしに勝る素晴らしさだった。
ディーリアス、ブルッフ、エルガーと濃厚なプログラムだが、どの曲もとても丁寧に作りこまれていた。ディーリアスはこの作曲家らしい美しい曲だったが、途中美しすぎて本当に楽園に連れて行かれた場面も・・・(笑)
続いてのブルッフ、いまやヴェテランの風格を纏った竹澤恭子との共演。かなりアクが強く、個性的なヴィブラートをかける彼女の貫禄にオケも負けじと対抗する。ノーブルでおしとやかなイメージの大友さんはかなり気合の入った指揮、オケもシンフォニックに応えていた。特に第2楽章、アルプス交響曲の旋律がはっきりと出現する瞬間の鳴りは相当なもので、Hrセクションの豪快さは本当にアルペンを想起させるほど。3楽章も力強くソロとオケが掛け合った。
エルガーではいよいよ英国物を得意とする大友さんの本領発揮、いつになく自信に満ち力強い指揮でオケを強力に統率していた。冒頭のティンパニと低弦に続くVaセクションの主題提示から雰囲気は落日の大英帝国への哀歌。オケは先述したHrをはじめとして金管が最後まで豪快に吹きまくり、弦・打楽器も渾身の演奏。重厚に格調高く全曲を仕上げる、というよりは渾身の力演という様相だったが、この曲の初生を充実した演奏で飾れて幸せだった。
群響、想像以上に巧かった。木管セクションがやや頼りないが、総じてアンサンブルは充実していて、これからもっと聴きたいと思わせてくれた。大友さんの個性とも合っているように思う。幸い比較的東京公演は頻繁に行っているようなので、また実演に接したいと思う。