2014/11/15
NHK交響楽団 第1793回定期公演 Aプログラム
@NHKホール

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲
~ソリスト・アンコール~
J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番より サラバンド
ブラームス:交響曲第1番

ヴァイオリン:セルゲイ・ハチャトゥリアン
管弦楽:NHK交響楽団
コンサートマスター:篠崎史紀
指揮:サー・ネヴィル・マリナー

都響終演後は歌合戦ホールに移動してN響定期へ。

スラットキンが体調不良で降板、なんと90歳のマリナー卿が代役で登場。曲目はもともと「ダフニスとクロエ」第2組曲でしたので、神奈川フィルとこの公演で「ダフニスハシゴ」をしようと思った方は残念でしたね。(あんまりいないかw)
ベートーヴェンではハチャトゥリアンのソロが自由自在。古典的な均整美にはそっぽを向いた彼の耽美的な音世界に、聴衆はずるずると引き込まれていく。14型のオケは音量・テンポの調整に結構苦労したのではないか。マリナー卿は懇切丁寧に合わせていたが・・・。
後半のブラームスは16型で、力まずストレートな開始。特に主旋律を聴かせることに注力するでもなく、ポリフォニックな音楽の魅力をそのまま味わわせるような音楽作り。一言で言えば、渋い。
ずっとこんな感じで終わるのかな?と思っていたら2楽章でOb青山さんが嫋やかなソロを聴かせたあたりから高揚し、楽章を追うにつれどんどん白熱!特に煽ったりすることはなく、中庸の美を保ち続けているのだが、そのままサウンドの重心だけがぐんぐんと下がっていって、終楽章は圧巻!大地に根を下ろしたようなどっしりとしたテンポで突入したコーダは、その威厳にひれ伏すしかない。「レパートリーが鬼のように広く、平均点が高い人」という勝手なイメージを抱いていたマリナー卿でしたが、渋く燃えるマエストロでした。オケ、客席はブロムシュテット客演時のようなフィーバーぶり。個人的には合奏のクオリティ・テンポ・音色の全ての点で理想的なブラ1でした。