2015/3/22
神奈川県民ホール・びわ湖ホール・iichiko総合文化センター・東京二期会・神奈川フィルハーモニー管弦楽団・京都市交響楽団 共同制作公演
ヴェルディ 歌劇「オテロ」全4幕

ヴェルディ:歌劇「オテロ」(全4幕/イタリア語上演/字幕付)

オテロ:アントネッロ・パロンビ
デズデモナ:安藤赴美子
イアーゴ:堀内康雄
エミーリア:池田香織
カッシオ:大槻孝志
ロデリーゴ:与儀巧
ロドヴィーコ:デニス・ビシュニャ
モンターノ:青山貴
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル、二期会合唱団
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
指揮:沼尻竜典

重めで貫禄満点、パロンビのタイトルロールが素晴らしい!合唱(冒頭から凄まじい音圧と統制!)、日本人キャストも相当に水準高いが、堀内さんのヤーゴは一つ頭抜けている感あり。粟國演出は作品に相応しい重厚さで色調暗め。冒頭の船は小さ過ぎてちゃちい。
第3幕まで進んでもパロンビのパワーが衰えないどころかモノローグでの烈火の如き最強音から殆ど囁きに近い超弱音まで全く痩せない。流石にポテンシャルの違いを感じてしまう。日本勢も幕ごとに良くなっているが、強弱の切り替えが急過ぎるし、弱音が話し声に近いように思える。
幕切れまで衰えぬことを知らぬパワー、本能的ながらも抜かりない演技、真に圧倒的なパロンビのオテロに震撼。カテコでは安藤さんお姫様抱っこ(笑) 堀内さん他日本人キャストもシリアスな歌唱で凸凹を感じない。エミーリアの池田さん、登場頻度は少ないけど存在感あった。
沼尻さんの指揮は懇切丁寧でパッション一辺倒にはならないけれど、弱音箇所で緊迫感をぐいと高めて全曲を弛緩させず立派な指揮。若干振りすぎな感もあるが・・・。神奈フィルはここ最近の充実を如実に反映した成果。どのセクションもがっちりと固めて出てくる音に不安さを感じない。ヴェルディのオケ。