2014/11/13
東京フィルハーモニー交響楽団 第89回東京オペラシティ定期シリーズ 
@東京オペラシティ・コンサートホール

ハイドン:交響曲第6番「朝」
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:荒井英治
指揮:佐渡裕

ハイドンの「朝」は小編成を活かした爽やかな演奏。オケの自発的なアンサンブルに任せた感じ。後半の「ロマンティック」は予想通り(!?)微塵のロマンも感じられない力技で、とても好意的に解釈すれば・・・剛毅な解釈。
ffは団子状、ppは薄味。全ての場面において繊細さが欠けていた。トゥッティから静寂への移行は急ブレーキのように唐突、淡い色彩の変化を愉しむ2楽章は完全に単色で、清涼飲料水のように口当たりは良いが後に何の余韻も残らない。オケのパワーが波状攻撃のように炸裂するその他の楽章はまだ聴けたが、パート間のバランスは滅茶苦茶。
オケの瑕も少なくなかったものの、ホルンをはじめとするソロ群やトゥッティを引き締めるティンパニではなかなか良かった。ただ、(恐らくは指揮者の指示だろうが)旋律が有機的に繋がらずブチブチと細切れなので、「ブルックナーを聴いている」という実感はまるでなし。ホールトーンを活かしてパウゼを作ることも全くせず、只管前進あるのみ。最強奏で思う存分弾ける分オケにとっては快感だっただろう。(事実、カーテンコールでは指揮者を精力的に讃えていた)
この爆演を聴きながら真っ先に頭に浮かんだのはショルティ/シカゴ響の同曲だが、彼らの方がはるかに全体の構成感に富んでいる分、ショルティに失礼だったかもしれない。