2014/11/8
東京バレエ団-モーリス・ベジャール・バレエ団共同制作
東京バレエ団創立50周年記念シリーズ第7弾
モーリス・ベジャール振付 ベートーヴェン「第九交響曲」- 初演50周年 - 
@NHKホール

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱」(振付:モーリス・ベジャール)

東京バレエ団、モーリス・ベジャール・バレエ団
ソプラノ:クリスティン・ルイス
アルト:藤村実穂子
テノール:福井敬
バス:アレクサンダー・ヴィノグラードフ
合唱:栗友会合唱団(合唱指揮:栗山文昭)
管弦楽:イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ズービン・メータ

「祝祭」以上の価値を持った公演だったように思う。バレエダンサーは巨大な魔方陣のような舞台上で踊りを繰り広げ、オーケストラはその後方に設置された雛壇にて演奏、独唱は指揮者の、合唱はオケの両脇に配置。これだけの大規模な演者が一斉に「第9」を演じるのは凄い。バレエは門外漢だが、純器楽による1~3楽章では幾何学的な動きが次々と立ち現れ、舞台上の情報量の多さに目が回ってしまった。声楽が付く4楽章になると更に情報量自体は増えるのだが、シラーの言葉とダンサーの動きが合致し、音楽が可視化されるような新鮮な体験にぐっと引き込まれる。メータ/イスラエル・フィルは舞台後方にぐっと追いやられたため音響的にかなりのハンディはあっただろう。(実際自分がいた3階席後方ではモノラル録音のように聴こえた)しかし弦のシルキーな響きは悪条件を以てしても魅力的、メータの音楽作りも低重心で堂々たる素晴らしさ。独唱陣も粒ぞろいで、ソロ・重唱ともに安定した歌唱を聴かせてくれた。特にBsのヴィノグラードフのレチタティーヴォは素晴らしかった!それに比べると栗友会の合唱はやや粗さが目立ったかも。メータは大きくはっきりと振っていたが、それでもフレーズの切れ目がバラけたり。
楽章ごとにダンサーに対しての拍手があったりと、新鮮な体験だった。バレエももっと観たい。