201411/8
新日本フィルハーモニー交響楽団 第533回定期演奏会
@すみだトリフォニーホール

ブルックナー:交響曲第5番(ノヴァーク版)

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔文洙
指揮:ダニエル・ハーディング

一日目のTLの評が賛否両論だったので興味津々で聴いた。結果から言えば、悪い演奏ではなく良い部類かと思う。テンポの伸縮は激しく、Pizz.の強調や独特な楽器バランスを取ることも辞さないあたり、ブルというよりはマーラーの様式か。オケへのハーディングの要求はかなり多かっただろう。だが、彼の解釈は曲の様式からはやや離れているように思えた。(何が言いたいかというと、ハーディングが超一流オケでやりたいことをやり尽くしてブル5を演奏しても、恐らく自分が感じた違和感はあまり解消されないだろうということ)
そして昨日散々叩かれていた新日本フィルだが、TrpとTrbはとりあえず安定、ブルックナーらしい朗々とした響き、他セクションも水準以上。だがHrは一体どうしたのだろう?以前からこのオケのHrは少々問題ありだが、トゥッティのサウンドはプアだし、煽る指揮について行けずごっそり遅れるのはまずい。オケ全体で一番気になったのはトゥッティのサウンドがベチャーと潰れて激しく混濁すること。終楽章のコーダもかなりの音量で鳴っていたが、各セクションがてんでバラバラに大音量で演奏しているように聴こえた。在京オケの上位クラスが標準装備としている「響きのクリアさ」の獲得がNJPには急務のよう。
ハーディングが煽って鳴らしても、ブラヴォーも殆どなく、拍手もそこそこの熱しかないというのはやや残酷だったと思うが、それが聴衆の本音ではないかな。カーテンコールでの楽員さんに笑みが少ないのも痛々しい。