2014/9/9
読売日本交響楽団 第540回定期演奏会
@サントリーホール
ハイドン:交響曲第9番
ブルックナー:交響曲第9番

管弦楽:読売日本交響楽団
指揮:下野竜也

9.9.9.9で揃えたプログラム。しかも両曲とも3楽章で終わる!(ブルックナーの方は不本意だろうが)才人下野さんらしい。
ハイドン9番はフォルテピアノを入れての演奏で、下野さんは指揮台も棒も使わず闊達な指揮。管楽器は美味しいソロが沢山あり、読響のソリスト陣の洗練された演奏が美しかった。休憩中のトイレはやはりブルックナー・トイレに!

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後半のブル9は、細部の作り込みに下野さんの緻密な楽譜の読みが伺えた。第2楽章、トゥッティ(43小節~、画像参照)のボウイングは下げ弓、46小節~の下降は上げ弓で視覚的・音楽的にデモーニッシュで効果抜群。また42小節の二音は前打音的な扱いでユニーク(この箇所は↓↑で下げ弓に続いた)両端楽章は奇を衒わない(この曲では衒いようがないか・・・)堂々たる風格の音楽。読響もコンディションがよく、以前このコンビで聴いた4番や、Mr.Sとの9番などよりずっと余裕があって薫り高い音楽。指揮者とオケの両者が高い次元にあって初めて生まれる、余裕のある響き。金管のトゥッティの豊かな鳴りは国内オケでは読響が群を抜いて素晴らしい。N響もほぼ互角かもしれないが、ブル9のようにある程度野趣を以って轟くような曲では読響のサウンドの方が好ましいだろう。2ndTrpには都響の中山氏が客演、1stを食うような場面も。ホルンも安定していた。ただやはりこの曲の3楽章は古今の名曲の中でも一際扱いが難しいようで、下野さんも苦戦していたよう。また、ホルン群の最弱音には日本のオケの限界を感じた。とはいえホールにサウンドが充ちるまでたっぷりパウゼを取るなど、紛れもなく正統派のブルックナー指揮者。素晴らしい9番だった。