2014/9/8
東京都交響楽団 第774回定期演奏会Bシリーズ
@サントリーホール
 
マルティヌー:交響曲第4番
マルティヌー:カンタータ「花束」
 
ソプラノ:シュレイモバー金城由起子
メゾ・ソプラノ:マルケータ・ツクロヴァー
テノール:ペテル・ベルゲル
バス:アダム・プラヘトカ
合唱:新国立劇場合唱団(合唱指揮:冨岡恭平)
児童合唱:東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
管弦楽:東京都交響楽団
コンサートマスター:山本友重
指揮:ヤクブ・フルシャ

フルシャ/都響のオール・マルティヌー・プロ。前半、都響の機能性は全開で隙無し。精巧な機械細工を見るような合奏のクオリティには毎度ながら驚嘆だが、前回客演時のハルサイや、幻想の前プロだったマルティヌー6番に比べると流麗に過ぎるような。上手すぎて味気ない、なんていうのはあまりに贅沢な注文か。よりによってメカニックな要素が強烈な第2楽章で弦が切れるアクシデントにも動揺せず演奏を続けられたVnの方、お疲れ様でした。
後半の「花束」はカルミナ・ブラーナを嫌でも想起させる世俗的カンタータ。(ちなみにカルミナは36年完成、「花束」は37年とほぼ同時代に成立)素朴な民謡風の旋律が散りばめられ美しいが、そこはかとない哀しさが全曲に通底する。歌詞も時に陰鬱さを帯び、時代や地域を越え共通する人間の心情をあぶり出すよう。単なる民謡の「花束」に留まらぬ奥深い味わいがあった!母国語圏のソリストは皆さん見事で特に男声は空間を感じさせる豊かな歌、また新国の合唱団も流石の実力を見せつけた。特に牛飼いの呼び交わしの場面ではなだらかな草原地帯が眼前に出現、ドイツで目にした田園風景すら思い出して今日一番の感動ポイントとなった。聴き込みたい佳曲の貴重な実演に大感謝!!