2015/7/31 日下紗矢子×マーティン・ヘルムヘン モーツァルト、ベートーヴェン、パガニーニ、シューベルト2015/8/2 ガードナー/都響 ブリテン、ホルスト

August 01, 2015

2015/8/1 山下一史/N響 映画音楽特集

2015/8/1
フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2015 NHK交響楽団
@ミューザ川崎シンフォニーホール

~プレ・コンサート~
ドップラー:アンダンテとロンド

ハープ:早川りさこ
フルート:神田寛明、中村淳二

ボロディン:弦楽四重奏曲第2番より 第1楽章、第2楽章

ヴァイオリン:大宮臨太郎、丹羽洋輔
ヴィオラ:中村洋乃理
チェロ:宮坂拡志

A. シルヴェストリ:「バック・トゥ・ザ・フューチャー」より メイン・テーマ
シャーマン兄弟(宮川彬良編曲):シンフォニック!「メリー・ポピンズ」
J. ウィリアムズ:「スター・ウォーズ」組曲より
メイン・タイトル、ダース・ヴェイダーのテーマ、王座の間とエンド・タイトル
マスカーニ:歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 間奏曲
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
~アンコール~
J. ウィリアムズ:映画「E. T.」より フライングテーマ

ナビゲーター:平井理央
管弦楽:NHK交響楽団
コンサートマスター:篠崎史紀
指揮:山下和史

毎年恒例の「N響ほっとコンサート」と同内容のN響サマーミューザ。テーマを設けた名曲コンサートで、確かN響が年に一度吹奏楽を演奏する機会でもあったと記憶している。今年のテーマは「映画音楽」ということで、N響による演奏は更にレアなジャンル。これは映画ファンとしては聴かない訳にはいかない。先日のベルリン・フィルのヴァルトビューネもやはり映画音楽がテーマだったが、名シリーズの新作が相次ぐ今年は映画イヤーと言えるのかもしれない。
「スター・ウォーズ」の有名曲3つ(『ダース・ヴェイダーのテーマ』以外は組曲に含まれる)を中心に据え、幅広い年齢層が親しみを覚える選曲だ。

冒頭の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(以後BTTF)も今年は記念イヤー。主人公マーティとドクが2作目で訪れる近未来が2015年の設定なのだ。N響はいきなりキレのある演奏で、眼前でサントラが再現されるのを聴くかのような完成度。
続く「メリー・ポピンズ」の音楽は記憶になかったが、演奏が始まれば懐かしさをもって思い出された。昔観ていたのかもしれない。

そしてお待ちかねのSWの前に、コンマスのマロさんによる熱いトークが繰り広げられた。彼がこのシリーズのファンだというのは有名なのだろうか?インペリアル・スターデストロイヤーの全長であるとか、モス・アイズリーのエイリアンの話がスッと出てきてビックリした。そんな彼が率いるオケはやはり抜群の完成度、ミューザの音響の良さもあってとんでもなく充実した演奏となった。LAの1列目でこれを聴くのはあまりに蠱惑的な体験だ。

さっきから「完成度が高い」としか書いていない気がするが、原作のファンとしては原曲の良さを存分に引き出してくれ、それに完成度が伴えばもう思考停止的に満足してしまう。だが純然たるクラシック作品はそうもいかない。指揮者の魅力の欠如は後半の2曲では明らかだった。マスカーニ、シベリウス共にN響の巧さのみが印象付けられる演奏であった。

「ほぼ日刊サマーミューザ」上のレヴューはこちら


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takupon68 at 22:09│Comments(0)TrackBack(0)公演評 

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2015/7/31 日下紗矢子×マーティン・ヘルムヘン モーツァルト、ベートーヴェン、パガニーニ、シューベルト2015/8/2 ガードナー/都響 ブリテン、ホルスト