2016/3/24 インバル/都響 ブリテン、バーンスタイン2016/4/2 プレガルディエンのシューベルト「冬の旅」(フォルジェによる室内楽編曲版)

April 02, 2016

2016/4/2 川本嘉子、向山佳絵子、ミヒャエル・ゲース ブラームスの室内楽

2016/4/2
東京・春・音楽祭―東京オペラの森2016
ブラームスの室内楽~川本嘉子、向山佳絵子、ミヒャエル・ゲース
@上野学園 石橋メモリアルホール

ブラームス:チェロ・ソナタ第1番(ヴィオラ版)
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番

ブラームス:6つの小品より第2番 間奏曲
ブラームス:クラリネット三重奏曲(ヴィオラ版)

ヴィオラ:川本嘉子
チェロ:向山佳絵子
ピアノ:ミヒャエル・ゲース



ブラームスの名作チェロ・ソナタ2品を原曲、ヴィオラ版の2通りで楽しめる前半は嬉しい。チェロの深々とした響き、ヴィオラの雄弁な中音域の双方に良さがある。

後半はミヒャエル・ゲースのピアノ演奏にまず震撼。クリストフ・プレガルディエンとの共演で知られる彼だが、わずか一曲だけ弾いたソロが掛け値ない素晴らしさだった。ペダルの踏み込みの調整はヴェテランの味というほかなく、ホールの残響にまろやかに融け込んでいくブラームスの旋律。この上なく穏やかに、しかし空間を支配する存在感を持った名匠だ。最後のクラリネット三重奏曲も彼の即興性(茶目っ気?)が大いに生きた。ヴィオラの川本さんは楽しげに応じ、返球していたが向山さんはいささか素っ気なかったか。それでも見事な演奏であることは疑いがない。


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takupon68 at 22:58│Comments(0)TrackBack(0)公演評 

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2016/3/24 インバル/都響 ブリテン、バーンスタイン2016/4/2 プレガルディエンのシューベルト「冬の旅」(フォルジェによる室内楽編曲版)