2017/1/13
MIKIMOTO 第55回 日本赤十字社 献血チャリティ・コンサート
New Year Concert 2017
@サントリーホール 大ホール

モーツァルト:オーボエ協奏曲
モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲

ベートーヴェン:交響曲第7番

オーボエ:荒木奏美
フルート:高木綾子
ハープ:吉野直子
管弦楽:東京都交響楽団
コンサートマスター:山本友重
指揮:川瀬賢太郎
 
川瀬さんと都響はやや珍しい組み合わせ。以前の調布シリーズ以来か?川瀬さんが神奈川フィルのシェフを務めておられるので、首都圏の他のオケで聴く機会は限られており、逃したくない。ソリストに荒木さん、高木さん、吉野さんというそれぞれの楽器の名手を迎えたモーツァルトの協奏曲、言わずと知れたベートーヴェン第7番とあらば聴き逃す手はない。

オケはヴィオラ外の通常配置。先日のB定期に引き続きヴィオラには京響の方が客演で来ていたようだ。モーツァルト二品、一曲目のオーボエ協奏曲でソロを担ったのは藝大大学院に在学中にして東響首席を務める荒木奏美さん。既にオケの中でのソロ(就任直後のシベリウス『第2番』でその美音に驚いた!)でその存在感は十分であるが、初めて聴く協奏曲でもその力量のほどは伝わってきた。楽音の入りからフレーズの結尾に向けて音を膨らませていくさまは声楽のメッサ・ディ・ヴォーチェ(ごく限られた意味で用いるが)のようだ。また、ソロそのものの天衣無縫の美しさに加え、堂々として物怖じしないステージ姿に驚く。
続くフルートとハープのための協奏曲では、高木綾子さんと吉野直子さんの美音の交歓を味わうが、昨年7月のマーラー「第5番」のゲストとしても聴いた吉野さんのハープは特に素晴らしい。やはり余人の追随を許さぬ音色の選択だと思う。川瀬さんと都響の伴奏はしっとりとソリストを引き立てていた。

後半にはベートーヴェン「第7番」。昨年2月にも神奈川フィルとの共演で聴いた曲だが、楽団・響きが異なるとどうなるか。当然音楽の雰囲気は違ったものとなる。
基本的に快活さよりは音楽の細部までじっくりと彫琢していく姿勢が感じられ、終楽章のテンポも上滑りしない。都響はいつもながら弦5部の響きが内側に引き締まっていて、それを活かしたフレージングが加わっていたのは昨年と大きく違う点だった。(管楽器の一部で、川瀬さんの音楽に乗り切れない方もいないではなかったが・・・)楽章毎にみると、トランペット群の強弱・アクセントで音楽を主導する流儀は昨年通り。また、ハーモニーのバランスやゆったりとした横の推移で聴かせる第2楽章は更に美しくなっていた。終楽章大詰めの低弦ペザンテ強調も相変わらず。律儀すぎるほど振っておられたが、オケもそれによく応える。なお第1楽章終盤でヴィオラの弦交換リレーが発生。当たり前だろうが、楽員の皆さんは落ち着いて対応しておられた。