2016/3/4
都響三昧ご一緒に―2017年度楽季 聴きどころ
@東京文化会館 4階大会議室

講師:国塩哲紀氏(東京都交響楽団 芸術主幹)
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2017/4/17 第828回 A定期
2017/4/18 第829回 B定期
ラヴェル:バレエ音楽《マ・メール・ロワ》
ジョン・アダムズ:シェヘラザード.2 ─ヴァイオリンと管弦楽のための劇的交響曲
(2014/日本初演)

指揮/アラン・ギルバート
ヴァイオリン/リーラ・ジョセフォウィッツ

2015年3月、アラン・ギルバート指揮ニューヨーク・フィル、リーラ・ジョセフォウィッツのヴァイオリン独奏(なんと初演から暗譜!)でジョン・アダムズ「シェヘラザード.2」が世界初演された。この曲の日本初演を都響で行おうとアランに打診、快諾を得ることができた。今回の都響での演奏が45、46回目の演奏で、初演から2年のうちにこれだけ演奏が重ねられる現代曲はそう多くない。アダムズはライヒらに次ぐミニマル第2世代の旗手で、初期から新ロマン主義的な色彩をもつ。またオペラは時事問題を扱うことで知られ、「中国のニクソン」「クリングホーファーの死」など上演の度に物議を醸してきた。「シェエラザード.2」はアダムズがパリのアラブ世界研究所で観た「千夜一夜物語」の展覧会にインスピレーションを受けて書かれた作品で、過酷な環境を生き抜こうとする現代のシェエラザードを描いている。作品の「劇的交響曲」はベルリオーズからの借用。「シェエラザード.2」ではツィンバロンが準ソリスト的に扱われる。2016年秋のデュティユーのヴァイオリン協奏曲に続き、生頼まゆみさんを迎えて演奏する。
前半は「マ・メール・ロワ」のバレエ全曲版(『前奏曲』など組曲版にない美しい曲がある)で、前後半で違ったファンタジーを味わって欲しい。

参考/アダムズ:ショート・ライド・イン・ア・ファスト・マシーン(ラトル/バーミンガム市響)
参考/アダムズ:「中国のニクソン」より "News"
参考/「シェヘラザード.2」初演に際してのアダムズ、ジョセフォウィッツのコメンタリー
参考/アダムズ:シェヘラザード.2(ジョセフォウィッツ、ロバートソン/セントルイス響)
参考/アダムズ:シェヘラザード.2 都響特設サイト

2017/4/22 第830回 C定期 
2017/4/23 大阪特別公演
ベートーヴェン:劇付随音楽《エグモント》序曲 op.84
ラフマニノフ:パガニーニの主題による狂詩曲 op.43
ベートーヴェン:交響曲第3番 変ホ長調 op.55《英雄》


指揮/アラン・ギルバート
ピアノ/イノン・バルナタン


AB定期と対照的な名曲プログラム。この幅の広さを実現できるのは現代オケならでは。2016年1月の「第7番」に続くアランのベートーヴェンに期待。


2017/4/29 No.372 プロムナード 
ベートーヴェン:バレエ音楽《プロメテウスの創造物》序曲 op.43
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番 ハ短調 op.37
メンデルスゾーン:交響曲第3番 イ短調 op.56《スコットランド》

指揮小泉和裕
ピアノキム・ソヌク

ドイツ音楽を得意とする小泉和裕によるプロムナード。後付けではあるが、4/22C定期で演奏される「英雄」の終楽章主題は「プロメテウスの創造物」の終曲から転用されている。


2017/5/16 第831回 B定期 
バターワース:青柳の堤
ティペット:ピアノ協奏曲(1955)(日本初演)
ヴォーン・ウィリアムズ:ロンドン交響曲(交響曲第2番)

指揮/マーティン・ブラビンズ
ピアノ/スティーヴン・オズボーン
 

イングリッシュ・ナショナル・オペラの音楽監督(2016~)を務めるブラビンズによる英国プロ。前回のウォルトンに続き、今回はヴォーン・ウィリアムズを提案した。20世紀のイギリスは交響曲作曲家が多数輩出しており、今回取り上げるティペット、ヴォーン・ウィリアムズ、超巨大な「ゴシック」(ブラビンズがプロムスで指揮、ライヴ録音あり)で知られるブライアンなどがいる。ヴォーン・ウィリアムズ「ロンドン交響曲」は当初交響詩として構想されたが、バターワースの薦めで純交響曲に。今回はブラビンズの希望で、1920年改訂版で演奏する。前半のティペットは20世紀の巨匠で、オズボーンとブラビンズはピアノ協奏曲を録音しているコンビ。ヴォーン・ウィリアムズ「ロンドン交響曲」に助言したバターワースは31歳で惜しくも戦死した作曲家。英国を愛した作曲家の友情、も隠れたテーマとなっている。

参考/バターワース:青柳の堤(ヒコックス/ロンドン響)
参考/ティペット:ピアノ協奏曲(オズボーン、ブラビンズ/BBCスコティッシュ響)
参考/ヴォーン・ウィリアムズ:ロンドン交響曲(A. デイヴィス/BBC響)


2017/5/22 第832回 C定期
エルガー:ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 op.61
ヴォーン・ウィリアムズ:南極交響曲(交響曲第7番)


指揮/マーティン・ブラビンズ
ヴァイオリン/三浦文彰
ソプラノ/半田美和子
女声合唱/新国立劇場合唱団


ブラビンズによる英国プロ、C定期は大作2曲。三浦文彰は、2014年の作曲家の肖像「シベリウス」で大野和士と共演したヴァイオリン協奏曲が見事で、再共演を打診したところ、本人から「ぜひエルガーを」という希望があり、ブラビンズとの共演が決定した。英国の名指揮者・日本の俊英で聴く、演奏機会稀少な名曲に期待。ヴォーン・ウィリアムズ「南極交響曲」は、9曲とも特徴が異なる彼の交響曲の中でもとりわけ異彩を放つ作品。映画「南極のスコット」(Scott of the Antarctic)の音楽を再構成した音楽は、ウインドマシーンやオルガンを用いた壮大なパノラマ。5/18-21の首都圏では、各オケが重くて熱い曲を競演する中、冷涼たる「南極交響曲」を是非。

参考/エルガー:ヴァイオリン協奏曲(メニューイン、ボールト/ニュー・フィルハーモニア管)
参考/ウインドマシーンの音
参考/映画「南極のスコット」より


2017/5/31 第833回 A定期
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 op.73《皇帝》
シューマン:交響曲第2番 ハ長調 op.61

指揮/小泉和裕
ピアノ/アブデル・ラーマン・エル=バシャ


これぞ正にクラシック通向けのプログラム。ベートーヴェン「皇帝」とシューマン「第2番」は、気心知れた組み合わせでこそ曲の素晴らしさが引き出される。エル=バシャはプロコフィエフのピアノ協奏曲全集を大野和士/ベルギー王立モネ歌劇場管と録音している名ピアニスト。


2017/6/21 第834回 C定期

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ダンディ:フランスの山人の歌による交響曲 op.25
ベートーヴェン:交響曲第6番 ヘ長調 op.68《田園》


指揮大野和士
ピアノロジェ・ムラロ

大野和士が愛してやまない「田園」が登場。就任披露の鬼気迫る「第5番」とは別人のようなふくよかで美しい演奏に期待したい。大野の芸幅の豊かさをお届けできるのでは。ドビュッシー、ダンディとの組み合わせにより、自然・民謡主題・フランス音楽・音楽史上の革新性など、様々な文脈が見える。それでいて爽快な聴後感が残る、平日マチネに相応しいプログラムとなった。


2017/6/25 No.373 プロムナードコンサート 
ゲーゼ:交響曲第4番 変ロ長調 op.20
R.シュトラウス:ホルン協奏曲第1番 変ホ長調 op.11
ムソルグスキー(ラヴェル編曲):組曲《展覧会の絵》


指揮大野和士
ホルン/シュテファン・ドール

日本・デンマーク国交関係樹立150周年を記念して、2017年が生誕200年となるゲーゼ作品を取り上げる。メンデルスゾーンやシューマンの影響を受けた穏やかな作風のゲーゼ、交響曲第4番はメンデルスゾーン「スコットランド」と同じ編成。シュテファン・ドールの吹くR. シュトラウスも併せ、単なる名曲プログラムに終わらないプロムナード。

参考/ゲーゼ:交響曲第4番(ホグウッド/デンマーク国立放送響)


2017/6/30 第835回 B定期
ブリテン:歌劇『ピーター・グライムズ』より 「パッサカリア」 op.33b
細川俊夫:フルス(河)~弦楽四重奏とオーケストラのための(2014)(日本初演)
スクリャービン:交響曲第3番 op.43《神聖な詩》

指揮/大野和士
弦楽四重奏/アルディッティ弦楽四重奏団


2016年6月のスクリャービン「法悦の詩」を中心とした定期と兄弟関係にあるプログラム。大野和士らいハイブローで忘我的ともいえる選曲となっている。海を舞台にしたブリテンのオペラのパッサカリアに続き、Esの音に始まる細川俊夫のフルス(河)。現代音楽専門集団であり、初演を担当したアルディッティ弦楽四重奏団を迎えられるのは嬉しい。スクリャービン「第3番」は音響的にはマーラーの影響下にあり、東洋思想・オカルト的な神秘主義の中絶頂に向かう曲で、細川作品とも通じるところがある。大野の指揮姿が眼に浮かぶよう。

参考/シュトックハウゼン:ヘリコプター弦楽四重奏曲(アルディッティ弦楽四重奏団)
参考/スクリャービン:交響曲第3番「神聖な詩」(アシュケナージ/ベルリン・ドイツ響)


2017/7/10 第836回 A定期
 
ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調 Hob.I:102
ブルックナー:交響曲第3番 ニ短調 WAB103《ワーグナー》(1873年初稿版)


指揮/マルク・ミンコフスキ


多忙を極めつつも、都響レギュラー指揮者陣に定着しつつあるミンコフスキ。都響は大編成をとれるモダン・オケということで、ブルックナー「第3番」(第1稿)を指揮者側から希望。同曲の第1稿は第3稿に比べ約400小節も長く、また「ワーグナー」という呼称の由来であるワーグナーの引用(第1楽章:『ワルキューレ』眠りの動機、第2楽章:『タンホイザー』巡礼の動機など)が顕著。前半のハイドンは都響からの打診で、ルーヴル宮音楽隊との一連の録音の後は敢えてこの作曲家を避ける彼だが、第102番なら、と受けてくれた。曲の魅力を120%引き出してくれるはず。

参考/ブルックナー:交響曲第3番「ワーグナー」(1873年初稿版)(ノット/バンベルク響)
参考/ハイドン:交響曲第102番(ミンコフスキ/ルーヴル宮音楽隊)


2017/7/16 都響スペシャル 
2017/7/17 都響スペシャル
マーラー:交響詩《葬礼》
マーラー:大地の歌

指揮/エリアフ・インバル
コントラルト/アンナ・ラーション
テノール/ダニエル・キルヒ

2017/18楽季で唯一のマーラーはインバルによる「大地の歌」。2012年3月に取り上げたが、新マーラー・ツィクルスに含まれなかった作品。マエストロに打診すると、「よい歌手が揃うなら是非やろう」という返事とともにアルト・メゾ歌手のリストが送られてきた。そのリストの上位にいたアンナ・ラーションのスケジュールが幸運にも空いており、世界最高のマーラー歌いの一人である彼女を迎えられることになった。テノールのキルヒもインバルと相談の上決定。前半は「復活」の前身となった「葬礼」を。80歳を超えてなお若々しく、かつ円熟するインバルが若き日と晩年のマーラー作品をどう描くかに期待したい。日本語字幕付きで上演する。


2017/7/22 第837回 C定期 
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 op.90
スーク:交響詩《人生の実り》 op.34 


指揮/ヤクブ・フルシャ
女声合唱/新国立劇場合唱団
 

今シーズンで都響首席客演指揮者の任期を終えるフルシャは、ブラームスとマルティヌーの全交響曲演奏を目指している。抑制美の中にロマンティシズムが溢れるブラームス「交響曲第3番」と、スーク「人生の実り」の組み合わせ。これまでフルシャと都響が演奏してきた「アスラエル交響曲」、「夏の物語」(スーク独自の作風を確立)に連なる自叙伝的作品が「人生の実り」で、同時代の大作曲家の影響を受けた濃密な管弦楽法が味わえる。

参考/映画「さよならをもう一度」(Goodbye Again)より冒頭部分
参考/スーク:交響詩「人生の実り」(K. ペトレンコ/ベルリン・コーミッシェ・オーパー管)


2017/9/4 第838回 A定期
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
ラフマニノフ:交響曲第3番 イ短調 op.44


指揮/大野和士
ピアノ/ハオチェン・チャン
 

大野和士によるラフマニノフ・プロ。第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールにて辻井伸行と優勝を分け合ったハオチェン・チャンによる「ピアノ協奏曲第3番」に続き、「交響的舞曲」と姉妹作であり、大野の得意曲でもある「交響曲第3番」を。2月C定期に登場したルスティオーニも振りたがっていたが、大野が先だった。

参考/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(アシュケナージ、ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管)


2017/9/10 第839回 C定期
2017/9/11 第840回 B定期
ハイドン:オラトリオ《天地創造》 Hob.XXI:2
 

指揮/大野和士
ソプラノ/林 正子
テノール/吉田浩之
バリトン/ディートリヒ・ヘンシェル
合唱/スウェーデン放送合唱団
 

今シーズンの都響のハイライトの一つともいえる公演。近現代作品を取り上げることが多い大野和士にしては珍しい選曲のようだが、神と自然と人間の壮大なドラマである「天地創造」は就任当初から熱望していた。声楽の比重が非常に重い作品のため慎重に機会を窺っていたが、2015年に続きスウェーデン放送合唱団を迎えられることになったので実現。経験地豊富なヘンシェルの独唱も楽しみ。フォルテピアノは渡邊孝氏。この巨大な作品が現代のカオスにどう響くか。休憩入り、字幕付き上演。

参考/ハイドン:オラトリオ「天地創造」(C. デイヴィス/ロンドン響)


2017/9/18 札幌特別公演
ワーグナー:歌劇『ローエングリン』第3幕への前奏曲
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 op.78 《オルガン付》


指揮/大野和士
ヴァイオリン/パク・ヘユン


札幌公演はKitaraの立派なオルガンを活かすサン=サーンス「オルガン付き」。かつてオペラシティで大野和士がリヨン歌劇場管を指揮した同曲の演奏も素晴らしいものだった。


2017/9/23 No.374 プロムナード
ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 op.56a
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 op.33
エルガー:創作主題による変奏曲《エニグマ》 op.36


指揮/梅田俊明
チェロ/ユリア・ハーゲン


主催公演の他、音楽鑑賞教室など幅広い公演で引き締まった演奏を聴かせてくれる梅田俊明の指揮で3つの変奏曲を。ロココ変奏曲でソロを弾くのは、大御所クレメンス・ハーゲンの愛娘にして新星ユリア。


2017/10/24 第841回 B定期
バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
フランク:交響曲 ニ短調


指揮/小泉和裕
ヴァイオリン/アリーナ・イブラギモヴァ

アリーナ・イブラギモヴァ、在京オケの定期に初登場(東響には川崎の名曲全集で出演したことがある) 。バルトークは彼女からの希望。後半はフランクの傑作交響曲。


2017/11/3 No.375 プロムナードコンサート
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.61
シベリウス:交響曲第2番 ニ長調 op.43

指揮/ハンヌ・リントゥ
ヴァイオリン/ヴェロニカ・エーベルレ

ニ長調の重厚な2品を並べたプログラム。目立ったコンクール優勝歴はないが、既に大ヴァイオリニストの貫禄すらあるエーベルレによるベートーヴェンは楽しみ。後半は、現代作品で切れ味鋭い演奏を聴かせるリントゥによるシベリウス「第2番」。


2017/11/8 第842回 A定期 
シベリウス:クレルヴォ交響曲 op.7

指揮/ハンヌ・リントゥ
メゾソプラノ/ニーナ・ケイテル
バリトン/トゥオマス・プルシオ
男声合唱/フィンランド ・ポリテク男声合唱団
 

9月「天地創造」と並び、この公演も今シーズンの都響のハイライト。フィンランド独立から100年の記念イヤーを祝う最大の音楽イヴェントがリントゥと都響による「クレルヴォ交響曲」であり、フィンランドのソリスト、80人規模の合唱団を迎えて若きシベリウスの名作を演奏する。この曲は都響が渡邉暁雄の指揮で日本初演しており、今回49年ぶり・楽団3回目の上演となる。

参考/シベリウス:クレルヴォ交響曲(サラステ/フィンランド放送響)


2017/11/30 第843回 C定期
モーツァルト:交響曲第35番 ニ長調 K.385《ハフナー》
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 op.26
R.シュトラウス:交響詩《ドン・ファン》 op.20
R.シュトラウス:交響詩《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》 op.28

指揮/小泉和裕
ヴァイオリン/堀米ゆず子

オーケストラを聴く喜びが盛りだくさんの独墺プログラム。堀米ゆず子のブルッフも聴きもの。


2017/12/11 第844回 A定期 
ドヴォルザーク:序曲《オセロ》 op.93 B.174
マルティヌー:交響曲第2番 H.295
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調op.73


指揮/ヤクブ・フルシャ 

マルティヌーとブラームスの全交響曲演奏、ここでは両者の「第2番」を一夜に演奏。両曲ともニ長調で終わり、牧歌的という好相性により、統一感あるプログラムとなった。ドヴォルザークは当然ブラームスとの文脈上にある。

参考/マルティヌー:交響曲第2番(ビエロフラーヴェク/BBC響)


2017/12/16 第845回 B定期
マルティヌー:交響曲第1番 H.289
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68

指揮/ヤクブ・フルシャ


マルティヌー&ブラームスの「第1番」で、フルシャと都響は一つの区切りを迎える。ナチから逃げた苦悩と歓喜が爆発するようなマルティヌー、とブラームスの超名曲で10年間の共同作業を締めくくることができるフルシャは、ラッキーな指揮者。


2017/12/24 都響スペシャル「第九」
2017/12/25 都響スペシャル「第九」
2017/12/26 都響スペシャル「第九」
ベートーヴェン:交響曲第9番 ニ短調 op.125《合唱付》


指揮/大野和士
ソプラノ/林 正子
メゾソプラノ/脇園 彩
テノール/西村 悟
バリトン/大沼 徹
合唱/二期会合唱団


年末「第9」は大野和士の指揮。ソリストはいずれも大野の指名となっている。


2018/1/10 第846回 B定期
R.シュトラウス:組曲《町人貴族》 op.60
ツェムリンスキー:交響詩《人魚姫》


指揮/大野和士

両曲とも、大野の得意とするウィーン世紀末の転換期の作品。「町人貴族」は小ぶりな編成でソリスティックな妙技が活きる。ツェムリンスキー「人魚姫」は、2016年11月のB定期で取り上げたシェーンベルク「ペレアスとメリザンド」と同じ演奏会で初演された。大野和士はツィクルスは組まないが、様々な文脈で演奏会や作品を繋ぎ合わせてゆく。

参考/R. シュトラウス:組曲「町人貴族」(ラトル/ベルリン・フィル)
参考/ツェムリンスキー:交響詩「人魚姫」(ダウスゴー/デンマーク国立放送響)


2018/1/18 第847回 A定期
2018/1/20 第848回 C定期
ミュライユ:告別の鐘と微笑み~オリヴィエ・メシアンの追憶に(1992)(ピアノ・ソロ)
メシアン:トゥーランガリラ交響曲

指揮/大野和士
ピアノ/ヤン・ミヒールス
オンドマルトノ/原田 節

20世紀の古典ともいえる大傑作「トゥーランガリラ交響曲」。この作品に先んじて、お清めのようにミュライユのピアノ・ソロ作品を演奏する。トリスタン・ミュライユはスペクトル楽派の創始者の一人であり、オンド・マルトノの名手でもある。「告別の鐘と微笑み」という題の通り、メシアン作品へのオマージュとなっており、作品の引用も聴かれる。

参考/オンド・マルトノの音色
参考/メシアン「トゥーランガリラ交響曲」(ミョンフン/バスティーユ歌劇場管)


2018/2/10 No.376 プロムナード
メンデルスゾーン:序曲《フィンガルの洞窟》op.26
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 op.104 B.191
シューマン:交響曲第3番 変ホ長調 op.97《ライン》


指揮/準・メルクル
チェロ/エドガー・モロー


2月の二期会「ローエングリン」で都響とピットに入る準・メルクルが、オペラに先んじて都響と初共演。ドヴォルザークを弾く新星エドガー・モローにも注目。


2018/3/20 第849回 A定期 
ショスタコーヴィチ:交響曲第7番 ハ長調 op.60《レニングラード》

指揮/エリアフ・インバル

インバルのショスタコーヴィチは第7番「レニングラード」。「この曲をやるなら1曲!」と語るマエストロ、渾身の指揮で都響から大音響を引き出してくれるだろう。1月の「トゥーランガリラ」、3月の「レニングラード」と、大編成で壮大な音楽が続く。


2018/3/26 第850回 B定期
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第2番 ヘ長調 op.102
ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14

指揮/エリアフ・インバル
ピアノ/アレクサンドル・タロー

2011年3月に当初予定されていた「幻想交響曲」が、インバルたっての希望で再プログラミング。


2018/3/30 第851回 C定期
2018/3/31 都響スペシャル
シューベルト:交響曲第7番 ロ短調 D759《未完成》
チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74《悲愴》 

指揮/エリアフ・インバル

都響で取り上げるのは21年ぶりとなる「未完成」、そして都響とは初となる「悲愴」というロ短調の組み合わせ。両曲ともにインバルならではの凄みのある音楽が聴けるはず。B定期の「幻想」と合わせ、馴染みの名曲からも巨匠ならではの新たな響きを引き出してくれるだろう。