2017/6/2
新日本フィルハーモニー交響楽団 第574回定期演奏会
@すみだトリフォニーホール 大ホール

ハイドン:オラトリオ「天地創造」

ソプラノ:中江早希
テノール:櫻田亮
バリトン:多田羅迪夫
合唱:コーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:西江辰郎
指揮:鈴木秀美

以前「クラシックの扉」(現ルビー・シリーズ)での共演も好評を博した鈴木秀美が客演した本拠地トリフォニーホールでの演奏会。このコンビによるハイドン「天地創造」は予想以上の新鮮な好演となった。作曲家の音画的手法を巧みに引き出し、かつ格調高さも湛えた見事な指揮—これぞ第一人者の手腕であろう。まるで洗濯をかけたようにまっさらなオケの響きは大胆を極め、立体感ある合唱(今回のためにプロ&アマチュア混成で編成されたコーロ・リベロ・クラシコ・アウメンタート)と絶妙に絡み合う。ソプラノ中江早希の清冽な美声は高域でも声質が変わらず限りなく伸び、テノール櫻田亮との相性も抜群だ。バスは大御所・多田羅迪夫。よく通る独語の響きが素晴らしい(以前このオケで聴いたツィンマーマン作品でも同様に感じた)。新日本フィルのハイドンといえば、いまは亡き巨匠フランス・ブリュッヘンの名を思い出す方も多いだろう。今回の秀美氏との「天地創造」におけるオーケストラの柔軟性に富んだ響きからは、楽団の伝統が確かに継承されていることが伝わってきた。