2017/7/21
新日本フィルハーモニー交響楽団 ルビー〈アフタヌーンコンサート・シリーズ〉#8
@すみだトリフォニーホール

パガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第1番
ベルリオーズ:幻想交響曲
~アンコール~
リスト(ミュラー=ベルクハウス編):ハンガリー狂詩曲第2番

ヴァイオリン:戸田弥生
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔文洙
指揮:上岡敏之

2016/17シーズンから「ルビー」と名を変えた金曜・土曜のアフタヌーン・コンサート・シリーズ。シーズンの締めくくりはリクエストコンサートという新企画だ。寄せられたリクエストの中から、上岡監督が選んだのはパガニーニ&ベルリオーズ。「ヴィルトゥオーゾ」というコンセプトに基づいた取り合わせだ。パガニーニ「ヴァイオリン協奏曲第1番」は、知名度に比して実演に接する機会のない曲。戸田弥生の独奏により、手堅く聴けたことに感謝したい。後半のベルリオーズ「幻想交響曲」は、言わずと知れた革命的傑作。上岡監督がどう聴かせるかに興味が尽きなかったが、サプライズ封じによる逆サプライズの趣で度肝を抜かれた。慣習的なテンポ・フレーズの揺らしを徹底的に排し、しかしコンセプト通りオケの機能を全開にする様は圧巻だ。前半楽章では流麗さが際立ち、後半楽章では整然とした中に狂気が滲み出てくる。アンコールもやはり「ヴィルトゥオーゾ」縛りと言えようか、リスト「ハンガリー狂詩曲第2番」の大胆な演奏に舌を巻いた。リクエスト・コンサートという性格ながら、一つのコンセプトを貫いた上岡監督には恐れ入るばかり。