2017/7/1
新日本フィルハーモニー交響楽団 第575回定期演奏会
@Bunkamuraオーチャードホール

モーツァルト:交響曲第28番
シューベルト:交響曲第8番「グレイト」
~アンコール~
シューベルト:劇付随音楽「ロザムンデ」より 間奏曲第3番

管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:西江辰郎
指揮:ラルフ・ワイケルト

7月1日、オーチャードホールで行われたジェイド・シリーズ。オーストリアのラルフ・ワイケルトの客演で、ウィーン古典派〜ロマン派を眺望するシンプルなハ長調プログラムが披露された。モーツァルト「交響曲第28番」は10型+コントラバス1台の小編成で、ワイケルトの棒は軽やかに音楽を導く。かのカール・ベームが賞を贈り讃えた彼の流麗なモーツァルトは、古楽全盛の現代では絶滅危惧種と言ってよい懐かしさを孕んでいた。後半のシューベルト「グレイト」も音作りの柔らかさは前半の延長線上にあり、時折絶妙な揺らしを添えつつワイケルトは愉しげに振ってゆく。不協和音を伴う第2楽章中盤の険しさも、終楽章の弦の波状攻撃も、アポロ的な構築の内に収斂したのではないか。アンコールは同じシューベルトの「ロザムンデ」間奏曲、こちらも緩急豊かで絶美だった。