2017/9/22
新日本フィルハーモニー交響楽団 第578回定期演奏会
@すみだトリフォニーホール 大ホール

シューマン:序曲「メッシーナの花嫁」
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
スクリャービン:交響曲第4番「法悦の詩」

ヴァイオリン:竹澤恭子
コンサートマスター:崔文洙
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:マルティン・ジークハルト

「トパーズ」の開幕はフランスの名匠ルイ・ラングレに任せられていたが、肺炎により痛恨のキャンセル。代役として登壇したのはオーストリア出身のマルティン・ジークハルトだ。急な登板にもかかわらず、4つの抒情的作品によるプロを見事に聴かせた。シューマン「メッシーナの花嫁」序曲から弦のトゥッティが骨太な音色で響き、続くメンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」でも重心低く構えた伴奏に耳がいく。独奏の竹澤恭子は力強く推進(やや粗さもあったが)。後半、ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」は和音の積み上げや推移が丁寧で美しく、予想以上の秀演となった。転換を挟まずに続けられたスクリャービン「法悦の詩」、こちらも大オーケストラを力まず豊麗に鳴らし、かつ適度に引き締まった高バランスの演奏を繰り広げた。輝かしく牽引するトランペット独奏、ホルン群など管楽器の充実も光った。国籍・スタイル等多様な4作をまとめ上げたヴェテランの棒に大拍手。チェリスト出身の名匠はオーケストラとの呼吸もよく合っていた。