2018/10/5
新日本フィルハーモニー交響楽団 #17 ルビー<アフタヌーン・コンサート・シリーズ>
@すみだトリフォニーホール

ベートーヴェン:交響曲第4番
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第2番

ベートーヴェン:交響曲第7番
~アンコール~
メンデルスゾーン:交響曲第4番「イタリア」より 第4楽章

ピアノ:田部京子
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔文洙
指揮:上岡敏之

10月のルビーはベートーヴェン・プロ、一見王道に見えるチョイスだが、そこは上岡流のワサビが効いており名曲選とは程遠い。前後を荘重・壮麗な傑作に挟まれ、かつB-durという調性の共通点を持つ「交響曲第4番」「ピアノ協奏曲第2番」を前半で美しくカップリングした。オケは滑らかな声部連携で全曲を駆け抜け、田部京子の独奏(今回が第2番初挑戦という!)も美しく楽音を囀る。後半「交響曲第7番」も慣習的なアクセントやデュナーミクの再検討が満載だ。スタッカートとテヌートの明快な弾き分けから生まれる鮮烈な響き(されど記譜された通りなのである)は「次に何が来るのか?」という期待感を抱かせる。また、トゥッティを分厚く鳴らさないのもひとつの特徴だ。記譜された特徴を活かすという点では、両端楽章結尾の魔性的なバッソオスティナート強調も挙げるべきだろう。大半の演奏でも強調されるが、今回ほど視覚的な「異常性」を伴うことは稀である。アンコールはA-dur繋がりということか、メンデルスゾーン「イタリア」第4楽章。これまた強烈に駆け抜けた。このコンビのメンデルスゾーン演奏にも期待したい。