2018/7/14
新日本フィルハーモニー交響楽団 ルビー〈アフタヌーン コンサート・シリーズ〉 #16
@すみだトリフォニーホール

ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
~ソリスト・アンコール~
岡野貞一:ふるさと

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」(1874年初稿/ノヴァーク版)

ヴァイオリン:木嶋真優
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔文洙
指揮:シモーネ・ヤング

7月のルビーには2014/15シーズンまでハンブルク州立歌劇場芸術監督兼ハンブルク・フィル音楽監督を務めたシモーネ・ヤングが新日本フィル初登場。ハンブルク・フィルと初稿版によるブルックナー交響曲全集を録音している彼女、今回の初共演に際しても「第4番」の第1稿を取り上げた。
まずは前半、ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲第1番」。木嶋真優の独奏は全音域的に鳴りの良さが際立ち、12型とは思えぬ音量で豪快に鳴らすヤングの指揮と拮抗する。それでいて2楽章はオケの弱音と緻密に対話。3楽章は高域で僅かに勢い任せの箇所も聴かれたが、総じて濃厚な演奏を愉しんだ。オケのホルンが前半から炸裂し、後半に期待を抱かせる。
ブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」(第1稿)、到底録音だけでは掴み切れなかったこの曲の前衛性に終始驚嘆する体験に!「ワルキューレ」第3幕「眠りの動機」を想わせる夢幻的な木管の響きは第3番の初稿を連想させるし、重厚な第2稿に比して軽やかささえ纏って進んでゆく。演奏至難な弦5部・ホルンはじめ新日本フィルも大いに引き締まった響きを聴かせ、ヤングの推進力溢れる指揮に応える。両者の相性は抜群に思われた。