2018/7/27
新日本フィルハーモニー交響楽団 第592回定期演奏会
@すみだトリフォニーホール

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
~ソリスト・アンコール~
プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ第7番より 第3楽章

チャイコフスキー:交響曲第5番
~アンコール~
ニールセン:歌劇「仮面舞踏会」より 若い雄鶏たちの踊り

ピアノ:オルガ・シェプス
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団
コンサートマスター:崔文洙
指揮:上岡敏之

2017/18シーズン最後の定期は上岡音楽監督による「リクエスト・コンサート」。定期公演に来場した聴衆の投票により曲目が集計され、そこから音楽監督がチョイスしてコンサートをつくるという企画である。今回はロシア物2品が並べられた。
ラフマニノフの名作「ピアノ協奏曲第2番」では才媛オルガ・シェプスが共演。モーツァルトを爪弾くように純朴な彼女の独奏も良いが、それ以上にオケの彫琢度の深さに驚くばかり。指揮は独奏を頻繁に振り向き支えつつ、ブラームスさえ想わせる渋い音色と各声部の創り込み、凝ったフレージングでこの曲の新たな側面を炙り出した。ともすれば「名曲コンサート」になりそうな曲目だが、上岡の指揮はそこから遠いところにある。
チャイコフスキー「交響曲第5番」も名曲から新鮮な響き(監督はあくまで『楽譜通り』だろうが)が次々聴こえ、3月に上岡×新日本フィルで聴いたシューマン「春」に匹敵する鮮烈な体験となった。作品を深く愛する方ほど唸る演奏ではなかろうか。今や上岡監督と新日本フィルの呼吸は絶妙に合致したことをも象徴づけた。