images
2019年に接した公演の中で、印象に残ったものについて簡単に振り返ります。
昨年までホール別、団体別等も集計していましたが面倒なので今年からやめることにしました。

【回数総計】 
2019年:260回
2018年:258回
2017年:216回
2016年:228回
来年は減らさないと(déjà-vu)。

さて、それでは公演の内容について。まず「印象に残った公演」を聴いた月順に24公演選びます。続いて、その24公演とは別に「特に印象に残った公演」を更に10公演選びたいと思います。選出はあくまで個人的嗜好によるものです。それぞれの公演はTwitterや該当記事に紐付けしてあります。

【印象に残った公演24選】
1/13 ヴィオッティ/東響 ヴェルディ「レクイエム」
1/20 飯守泰次郎/新響「トリスタンとイゾルデ」第2幕
1/21 ホアキン・アチュカロ
1/27 野平一郎/オーケストラ・ニッポニカ 間宮芳生「ニホンザル・スキトオリメ」
2/2 多井智紀・木下正道 デュオライブ
2/17 渡辺祐介/マヨラ・カナームス東京/オルケストル・アヴァン=ギャルド
10/28 ビシュコフ/チェコ・フィル スメタナ「我が祖国」
11/8 アンドラーシュ・シフ&カペラ・アンドレア・バルカ
11/25 ヤノフスキ/ケルン放送響 シューベルト「グレイト」
12/1 マリインスキー劇場 チャイコフスキー「スペードの女王」

【特に印象に残った公演10
選】
○1/31 ムーティ/シカゴ響 ヴェルディ「レクイエム」
…メーリ他ソリスト含めて文句なしの横綱相撲。上述ヴィオッティも全く別ヴェクトルの名演だった。
○2/15 ミクローシュ・ペレーニ ベートーヴェンVcソナタ
…何故今まで実演に接してこなかったのか!
○3/2 びわ湖ホール「ジークフリート」
…フランツの"Das ist kein Mann!"が今でも頭に響く。邦人キャストも強力!
○3/31 インバル/都響 チャイコフスキー第5番
…自分の駄文でなく多田圭介氏(さっぽろ劇場ジャーナル)の超絶名評を是非一読いただきたく。いま日本で最も読まれるべき音楽批評媒体だと強く思います。
○4/13 イゴール・レヴィット Variations II
…「不屈の民」を彼で聴けたよろこび!
○6/8 デュトワ/大フィル R. シュトラウス「サロメ」
…N響で聴いた際よりも音楽の生々しさが遥かに感じられたのはオケの個性差も一因か。音の魔術師健在!
○7/15 エベーヌQ ベートーヴェン
…強烈に好みは分かれるようだが自分は圧倒的に「讃」!なんという表現意欲と精緻さ!
○8/15 ダ・ヴィンチ音楽祭 in 川口 vol.1 オペラ「オルフェオ物語」
…日本の音楽史における重要な足跡という意味では群を抜いて1位か。緻密な学究の集大成であるにもかかわらず、肉感的かつユーモアにも富む舞台(リハーサル取材)。
○10/19 デュトワ/上海響 ベルリオーズ「ファウストの劫罰」
…「サロメ」と合わせて2プロ(『印象に残った』を合わせると3プロ)ランクインさせてしまったデュトワ。通常なるべく同じ演奏者が重なるのは避けているのだが、演奏の凄みを振り返ると入れずにはいられない。
12/7 小菅優/ミヒャエラ・ゼリンガー@ふきのとうホール
…札幌の室内楽シーンにおけるふきのとうホールの意義(制作、音響、ホスピタリティいずれも高水準)を知った機会でもあった。演奏も実に雄弁。

【番外編・いけなかったで賞】
11/19 P. ヤルヴィ/コンセルトヘボウ管
…今年のベストオケという友人多々。スルーしたのを後悔!
11/22 メータ/ベルリン・フィル ブルックナー第8番
…バラモンメータ先生誕生の瞬間、観たかった。
12/10 B→C 駒田敏章
…演目的にめちゃくちゃ好みだったのになあ。

【番外編・いただけなかったで賞】
文字反転させてありますので、気になる方はどうぞ...
4/14 大野和士/都響 シェーンベルク「グレの歌」
8/1 ゲルギエフ/PMFオーケストラ イベールFl協奏曲、ショスタコーヴィチ第4番
11/2 レーピン、ダウスゴー/BBCスコティッシュ響


今年も沢山の素晴らしい公演に接することができました。それと同時に、大切な楽友の一人を年初に失った一年でもありました―彼の存在は色々な音楽のふとした瞬間で思い出されます。今は悲しさよりも懐かしさとして自分の記憶に彼が登場するのは、幸いなことなのかもしれません。
毎年この時期に振り返ると自分でも呆れてしまうくらいに、喜怒哀楽あらゆる瞬間に音楽がありました。素敵な音楽を奏でてくださった演奏者の皆様、事務局やスタッフの方々、その他遠征などでお世話になった皆様、本当にありがとうございました。来年も一期一会の音楽との出会いを楽しみに、この項を閉じたいと思います。