たくさん聴かな、あかんやん。

都内在住私大生。自分の心に正直に書きます。

August 2010

こんにちは!

もう、今気分が高ぶって仕方ありません。
AVアンプを新しく購入したからです。

DENONのAVC-3310
私のはブラックです。

秋葉原の某有名店で購入したのですが、
展示品限りということで、定価の半額!で手に入れることが出来ました!!

やっと、SACDのマルチチャンネル層も聴けるようになります。やった!

ああ、どんな音がするのでしょう・・・。
早く聴きたいです。
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ハイ、迷ってます・・・。

明日の読響名曲シリーズ
指揮はグシュルバウアーで、メインが「どぼっぱち」。

そそられるようで、あと一押しがないというか・・・。

だれか押してくれる人いません?(爆)

そうそう、読響といえば
11年-12年度のプログラムが発表になりましたね!
凄く気が早い気がしますがちょっと見てみましょう。
こちら(PDFで開きます)。

池袋の東京芸術劇場が改修工事で使えないので、東京オペラシティでのシリーズが始まります。

2011-2012シーズンは、常任カンブルランの指揮でプロコ・ラヴェル作品集(定期、みなとみらい)と
モーツァルト「プラハ」・チェコ音楽特集(その他)で幕開け。
チェコ・プログラムは、ヤナーチェク「タラス・ブーリバ」「シンフォニエッタ」と、
有名ながら生でなかなか聴けない作品なので貴重かも。

カンブルランはその後9月(ベルリオーズ「幻想」「ロメジュリ」・ベートーヴェン・プロ)・
11月(チャイコ「悲愴」・ドビュッシー「海」・自身の選曲による名曲集)にも来演します。
今年度フィーバーしてるせいか、かなり名曲路線に行かされている(本人の意思ではないのでは?)ようで、
個人的にはちょっと期待外れです。この人がこういう曲目振らなくても。

正指揮者・下野シェフはアダムズ「ドクター・アトミック・シンフォニー」(日本初演)等、いつも通りの姿勢ながら、
ブルックナー「ロマンティック」(ハース版!)を入れてきました。ちょっとした挑戦状かしら?
ドヴォルザーク・シリーズも佳境まで来た感じ。正月明けに「新世界より」を持ってくるのがニクイ!
なお、年末の「第9」も今年は彼が振ります。頑張ってください。

忘れちゃいけない、Mr.Sも再び新春に来て下さる。
プロコ「ロミジュリ」(ロミジュリ多いですね・・・今回の裏テーマ?)とチャイ4、ショスタコ1番とブル3、
ベートーヴェン・プロと、まだまだお元気なようで何より。

客演指揮者は、初共演はマーツァルのみ。まあ、読響の常連さんはいつも豪華なんですが。
マーツァル(マラ5・どぼっぱち他)、カリニャーニ(モツレク他)、シナイスキー(ショスタ5他)、梅田敏明(三大協奏曲)、エルツ(ラフマ2他)、秋山和慶(ツァラ他)、上岡俊之(R.シュトラウス・プロ、マラ4他)ヴァンスカ(シベ2、「悲愴」他)。

個人的に注目はやっぱり上岡さんですね。この人の指揮でシュトラウスがまとめて聴けるのはホントに嬉しい。
マラ4は、どうなるか分からないかも(笑)。

ちなみに、Mr.Sとカンブルランがプロコ「ロミジュリ」、ヴァンスカとやはりカンブルランがチャイコ「悲愴」と、
シェフとその他の指揮者が同じ曲で2度対決するシーズンとなってます。
数え漏れがあるかもしれないので、探してみて下さい。

結局、名曲シリーズどうしようかな・・・親に交渉。
グシュルバウアー・・・どぼっぱち・・・。

それでは。
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こんにちは!
現在、大阪に来ております。
といっても、旅行というわけではなく里帰りですが。
居住は東京、出身は大阪なのです。

さて、大阪といえばこのお店に行かないわけにはいきません!
「Walty堂島」。
伝説的レコード店、ワルツ堂の元店員の方々が開いたCDショップだそうです。

大阪駅前第1ビルに佇むこのお店。
決して広くはないのですが、所狭しとJazz&ClassicalのCDやレコードが並んでいます。
初めて入った時、本当に心躍る気持ちでした・・・。

店員の方々も非常に親切で、中古・CD-R含めて買いまくってしまいました。

クライバー/ウィーン・フィル「英雄の生涯」他、同/ケルン放送響のボロディン2番他(共にMEMORIES、2CD)
これぜーんぶ998円!!落涙ものです。
さらにチェリビダッケのリスボン・ライヴも遂に入手。2組だけ残っていました。
これが最終入荷だそうで、もう市場には出回っていないそうです。ああ、本当に嬉しい・・・。

そして向かった阪神百貨店。
お目当ては、中古&廃盤レコード・CDセール(詳細はこちら)です。

またもや良い買い物をしました!
クラシックコーナーもかなり充実しており、まさに宝の山。
初日の昨日は黒山の人だかりだったそうですが、今日はそれほど人は多く無かったです。

入手品は、ブロムシュテット/ゲヴァントハウス管のブル8(2枚組、1990円)、
マカル/チェコ・フィルのマラ3(2枚組、2480円)、
さらに極めつけは、モントゥー/ウィーン・フィル、ロンドン響のベト全(5枚組+ボーナス1枚、3990円)!
前から気になっていた商品が次々と安価に手に入りました。

また明日も行きたいぐらいです。
このセール、24日までやっているそうなので、関西にお住まいの方、いらっしゃる方は是非どうぞ!
毎日商品は追加投入されるそうなので、きっとお探しのものが見つかると思います。

それでは。

(8/25追記)
8/21に再び参戦したところ、
スクロヴァチェフスキ/ザールブリュッケン放送響のブル全(12枚組)を4980円にて獲得しました。
ネットで買うと今9000円以上しますからね・・・良かった!
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2010年8月15日(日) 11:30開場(12:00より公開リハーサル) 15:00開演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
フェスタサマーミューザKAWASAKI 2010 東京交響楽団 フィナーレコンサート


ピアノ:横山幸雄
管弦楽:東京交響楽団
指揮:飯森範親
コンサートマスター:大谷康子


ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
ラヴェル:ピアノ協奏曲
---休憩(20分)---
ベルリオーズ:幻想交響曲
~アンコール~
ベルリオーズ:劇的物語「ファウストの劫罰」より ハンガリー行進曲


ミューザ川崎の好評企画の企画のひとつ、公開リハーサル。
前回は行けませんでしたので、今回こそはと、ペンとノートを準備し気合を入れて聴講して参りました!

-おことわり-
こういうのは私が下手にまとめて書くよりも、
指揮者とオケのやりとりをそのまんま書いたほうがいいと思うので、書きます。
ただ、2階席に座っていたため、全ては聞き取れていません。
特に、練習番号のアルファベットや数字などは多くの聞き逃し箇所があります。ご了承下さい。


公開リハーサルは12:00からですが、11:30の開場から既にステージでは多くの楽員が練習しています。
この時ティンパニ奏者が、バチをあたかもペン回しのようにクルクルと回していて、少し面白かったです。

各奏者がよく練習していた部分を少しご紹介。

ティンパニ・・・「幻想」第3楽章の雷鳴
大太鼓・・・「幻想」第5楽章大詰めのおどろおどろしい連打
トランペット・・・速いパッセージの練習の後、ラヴェル第1楽章のソロ
トロンボーン・・・ラヴェル第3楽章
ピッコロ・・・ラヴェル第1楽章前半の印象的な旋律
第2ヴァイオリン・・・「幻想」第5楽章クラリネット以降

・・・皆さんほとんど「幻想」ですね。唯一、金管は技巧的なラヴェルを練習。

やがて、12時になるとブザーが鳴り、事務関係の方がオケに少し話をされた後に
飯森氏が登場されました。客に軽く挨拶をした後、牧神の午後への前奏曲について少し話をされました。
「この曲は彼にとってバイブルのような作品であり、今日ミューザで演奏出来て嬉しい」
と、故ジャン・フルネ氏の教えの思い出(肝心な所がよく聞こえませんでした・・・)も交えて語っていらっしゃいました。

指揮台に置かれている椅子を脇によけ、「牧神」のリハを開始。

(ここからは指揮者の言葉をそのまま書きます)

ちょっとお願いしたいんですけど、あの2番からなんですけれども、
ちょっとだけ伸ばしてもらえないですかね・・・こんな感じ・・・ありがとうございます。

これは手の動きに合わせましょう。チェロの立ち上がりを少し・・・ヤンパパパンと・・・少しだけインパクトを。

6番の63小節、64と65の間のエフからベーへの跳躍を。もう少し透明感を。空気みたいな感じ。
(ここで何故か指揮台を降りて振り出し、しばらくするとまだ上がった)
この間にもう少し動きを・・・10番、10小節?・・・ああ間違えた(オケ笑う)
95の3・4拍目、少し遅めになっちゃってるんで。
8分音符と16分音符の方向性が少し・・・ごめんなさい、もう一回94からいいですか・・・

(「牧神」終了)

次にラヴェル。転換の間に飯森氏により簡単な曲目解説が入りました。
彼と今回のソリスト、横山氏とは旧知の仲だとか。

この曲、生で聴くと、結構低弦が活躍しています。
飯森氏、ラヴェルでは、全曲を通して進め、第2楽章では頻繁にディミヌエンドの指示を出していました。
また、第3楽章で少し遅れ気味だったトランペットに対し何か言っていましたが、聞き取れませんでした。
今回、演奏を止めてオケ全体に彼が周知したのは、
7番の前の3小節、テンポ・・・僕も注意しますんで
これだけです。
ピアノは流石。貫禄の打鍵。

転換のための、10分間の休憩の終わり頃に客席に戻ると、編成がぐっと大きくなり、
テューバが第5楽章の「怒りの日」の旋律を練習していました。
まだスタッフは忙しそうにステージを動き回っています。

やがて、ブザーが鳴り、楽員が着席、飯森氏も登場するが、クラリネットの団員が一人いない。
しばらくして彼が入ってくると、「ソロいないと最初始まんないんですよー(笑)
と飯森氏が言い、客席も少し笑う。

第1楽章、例のイデー・フィクス(固定楽想)が出てくるあたりからの低弦のアクセントを
一旦止めて強めていました。
その後も、低弦のバランスにも彼は大変気を配っていたようでした。
彼が指示をする度に音楽は益々生気を増し、恋焦がれる青年の高まった鼓動を見事に再現していきます。
こういった明らかな変化が観られることこそ、公開リハーサルの醍醐味と言えるのではないでしょうか。

この一連の指示の後の、弦楽器群の一糸乱れぬ進撃には興奮しました!
よく考えると、本番よりも推進力があったのではないでしょうか・・・。

少し飛ばして第2楽章に入ります。
・・・やはり弦のニュアンスが細やかです。今度は、主旋律を奏でる高弦に指示をしていました。
なお、今回の演奏では何と、第2楽章のコルネットのソロが復活しています!流石飯森氏!
ただでさえ美しいこの楽章がよりキラキラと輝き、素晴らしい効果を生んでいます。

しかし、イデー・フィクスが垣間見えた後の弦の進撃は、かなり急いでいて崩壊しており、
飯森氏も「最後の8小節は急がないで。タンタンタン・・・と。」と注意していました。

第3楽章では、第1ヴァイオリンの音量と音色(「ベルリオーズの、恋へのかすかな望みを信じる心情を踏まえて」)についてコンマスの大谷氏と話をしていました。
一気に終結部の雷鳴(上手い!)まで飛ばし、その後第4楽章へ。

第4楽章。ここでファゴットの多さに気付きました(4人!)。
ヴィオラにスタッカートの指示を少ししていましたが、特に注意をすることなくギロチンまで。
この大きなホール空間を満たす、雄大なサウンドに驚きます。まるで海外オケのようです。
ちなみに繰り返しなし。ちょっと意外。

第5楽章は、少しさわる程度で終了。
「後は本番のお楽しみ」とのこと。
その意味もあるでしょうが、本番で、オケとの緊張感を保つためでもあるのでしょう。


そして、本番です。
ドビュッシー、ラヴェルは無難な出来です。
ただ、リハでは問題なかったトランペットが不調。どういうことなんでしょう?

管楽器に高いスキルを求められるこれらの曲は、如何にプロとはいえ緊張するのでしょうかね。
また、第2楽章の終結は残念ながら少しだけ乱れていました。

第4楽章では、席がP席だったので、本物の死刑囚かのようにうなり、乱れながら指揮をする飯森氏も拝めました!
そして、先述しなかったことですが、第5楽章の鐘は舞台裏から演奏していました。
絶妙。地の底から響いてくるような音です。

東響も、弦楽を中心に明快で切れ込みの鋭い演奏を繰り広げてくれましたが、その中で先述のトランペットと、ホルンが今一つだったのが惜しまれます。
ホルンについて具体的に言うと、くぐもった音色だったのですが、これは3月に聴いたスダーン指揮のシューマン4番(サントリーホール)の時も全く同じような印象を持ちました。
どちらの場合もP席だったので、反射音では無かった事が原因かもしれませんが、同時期・同じホール、ほぼ同じ席で聴いたインバル指揮都響のチャイコフスキーでは朗々とホルンが聞こえたので、セクション自体の問題ではないかと思います。

一方、トロンボーンをはじめとする低音金管群は信じられないほど見事な音色・音量でした。
都響も良く鳴るのですが、若干音色に硬さがあり、大陸のオーケストラのような膨らみと余裕のある音色を持っている点では、東響に旗が揚がるでしょう。
とにかく、曲の終結部で朗々と鳴り響くオーケストラを下支えしており(フランチャイズゆえに、残響特性を良く知っている点を考慮しても)、ホールに満ち充ちる華麗なる音塊は、刹那的とはいえ、東響の大きな魅力であると認識しました。

ところで。
アンコールのハンガリー行進曲は、「ファウストの劫罰」中の作品ですが、
7月に二期会の公演を聴きましたので、二回目であります。まさかここで聴くとは思いませんでした!


また一つ、オーケストラの美点を知り、とても嬉しく思います。

それでは。
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本当に素晴らしい・・・

ブルックナー:交響曲第8番(スクロヴァチェフスキ版)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮ザールブリュッケン放送交響楽団
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こんにちは!

書くのも嫌なんですが、暑いですねぇ。
東京は、今日はまだましな方ですけど・・・。

よく「夏と冬どっちが好き?」と聞かれるんですが、
私は断然夏なんですね。
夏は服が汗でべたべたになって気持ち悪いですが、冬は寒くても清潔感があるので。

・・・ってそんなことはどうでもいいんです。
こういう暑い日にはフィナーレが痛快にガツーン!と決まる音楽を聴いて涼むことにしています。
(え?熱狂しちゃって逆に暑い?・・・。)

YouTubeで埋もれていた名演奏から抜粋してきました。

ワーグナー:歌劇「タンホイザー」 序曲とバッカナール
ジョルジュ・プレートル指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
収録:2004年 リーダーハレ、シュトゥットガルト

「ワーグナー!?暑苦しいわ!!」とお怒りの方もこの演奏なら涼んでいただけるのでは!?
とにかく推進力溢れる指揮で、重厚さはあまり感じられません。私は好きです。







プレートル第2弾。

レスピーギ:交響詩「ローマの松」 Ⅰ.ボルゲーゼ荘の松 Ⅳ.アッピア街道の松
ジョルジュ・プレートル指揮シュトゥットガルト放送交響楽団
収録:2004年 リーダーハレ、シュトゥットガルト





またまたこれも凄い演奏じゃないですか!?
指揮は手ではなくてほとんど顔でしてますね すごい表情です。
クライマックスの、クレシェンドをかけながらの音の伸ばし(用語を知りません・・・)など、
まさに「やってくれました」という感じです。


この2つの収録が行われたのは2004年です。
現在プレートルは86歳ですから、この時は・・・80歳!!
何というアグレッシヴなお爺さんなのでしょう。

この他にもプレートルの動画は色々ありますので(ブラームス:ハンガリー舞曲第1番リハーサル、「薔薇の騎士」組曲よりワルツ(1)(2)アンダーソン:トランペット吹きの休日(!)、ベルリオーズ:ハンガリー行進曲など)、興味がある方はごらんになってはいかがでしょうか。

私のお気に入りは、「薔薇の騎士」のワルツですねぇ・・・。
ウィーン・フィルを指揮しているのですが、噎せ返るような甘い香りで、
最近流行のヴィルトゥオーゾ・オケによる健康的な演奏などとは違う
「崩壊しかけの危なくて濃厚な、世紀末ウィーンの美」を満喫できます。
私にとって、これが最高の演奏です。

さて、ガラッと趣を変えまして、マエストロ・アバドでございます。
再びガンが見つかったようで、一日も早く回復されて素晴らしい演奏を聴かせてくださることをお祈りします。

ドビュッシー:交響詩「海」
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン祝祭管弦楽団
収録:2003年 ルツェルン

夏と言えば海!・・・ということでドビュッシーの「海」でございます(浅はかすぎ)。
でも、プレートル同様、いつまでもフレッシュな名匠アバドの指揮ですから、涼んでいただけるんじゃないかと思います。
クリアな管弦楽の響きは、本当に爽快でした。
これは恐らく、2003年のルツェルン祝祭管弦楽団のお披露目コンサートの演奏でしょう。
この日のメインが、あの超名演・マーラーの「復活」です。そのうちブログでも取り上げたいですね。







なお、アバドの海はベルリン・フィルとのライヴ(Degital Concert Hallより)も一部がありましたので、比較されてみてはいかがでしょうか。

そういえば、アバドもプレートルも全て暗譜ですね・・・。凄い。

大分長くなってしまいましたが、暑い夏、これらの演奏で楽しんでいただければと思います。

それでは。
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2010年8月7日(土) 14:00開場(14:15より指揮者によるプレトーク) 15:00開演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
フェスタサマーミューザKAWASAKI 2010 日本フィルハーモニー交響楽団

ソプラノ:安井陽子
クラリネット:伊藤寛隆(日本フィル首席奏者)
管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
指揮:シズオ・Z・クワハラ


ラフマニノフ:ヴォカリーズ
コープランド:クラリネット協奏曲
---休憩(20分)---
ラフマニノフ:交響曲第3番


比較的珍しいプログラム揃いで、興味深いコンサートでした。
昨日に引き続き、全てアメリカ関連の作品でしたが、隠されたテーマは「アメリカから見たロシア」といったところでしょうか。
ラフマニノフが最終的にアメリカで活躍したのは周知の事実ですが、
一見ロシアとは関係なく思えるコープランドも、ユダヤ系ロシア移民の息子だということですから、
大変良く練られたプログラムだと感心しました。

まず開演前のプレトークを聴く。日本フィル首席奏者陣による弦楽四重奏を挟みながら、約30分を要しました。
ラフマニノフについてのみの解説で、まず彼の生い立ちから話が始まります。
少年期は色々とサボり気味で、学生時代は作曲することを先生が認めてくれなかったのだとか。

今回のメイン・プロ、交響曲第3番は、ルツェルンに構えた別荘で書かれたそうです。
ここで、あの有名な「パガニーニの主題による狂詩曲」も生まれています。

交響曲第3番の冒頭では、たった3つの音でメロディが構成されているとか、
第3楽章ではグレゴリオ聖歌「怒りの日」(ベルリオーズの「幻想交響曲」第5楽章でも使われてるアレです)が引用されているとか、なかなか面白いお話を聴かせて頂きました。

ちなみに、クワハラはかつてフィラデルフィア管弦楽団のConducting Fellow=指揮研究員を務めたそうなのですが、そのフィラ管はラフマニノフがオーマンディやストコフスキーとの共演でよく共演していましたよね。
ラフマニノフとクワハラ、100年近くの隔たりがありますが、意外な繋がりがあるようです・・・。

クワハラの客席も巻き込んだトークと、最後のラフマニノフの弦楽四重奏曲の演奏(題名は忘れました)なども含め、良い導入になったと思います。

さて、実際の演奏に移りましょう。
まず、ヴォカリーズ。これはソプラノとオーケストラのための作品ですが、
私はラフマニノフによる管弦楽版がどうも好みのようです(刷り込み盤・・・マゼール指揮BPO)。
繊細で良い演奏でしたけどね。

続いてコープランドのクラリネット協奏曲。
何とも洒落た曲でありました。昨日のリーバーマンの難解さとは全然違う、自然に音楽に入っていける感じ。
どうせアメリカ音楽なら、こういう軽いノリが好きです(とか言いながらアンダーソン無理なんですよね・・・)。
首席が務めたソロも、親密なアンサンブルに助けられてか、軽快に曲を奏でていて好印象でした。

そして、メインの交響曲第3番。
いやぁ、これは面白い曲ですねぇ!ラフマニノフの交響曲は第2番しか聴いたことがありませんでしたが、
これはもっと演奏されるべき名曲です。
第1楽章では、先述した、憂いを湛えたシンプルな序奏から始まり、いきなり全管弦楽が爆発するという派手な出だし。ヴァイオリンのコル・レーニョ(弓の木製部で弦を弾く特殊奏法)や、打楽器の乱打など、視覚的に楽しめる楽章でした。
しかし、第2楽章もそこそこに、第3楽章は凄かったですね~。(この曲はフランクなどと同じく、3楽章構成です)
第1楽章と良く似た序奏に始まり、それがどんどんと変容して爆発的なフィナーレに至る。
こう書くと単純そうですね。はい、確かに単純です。けれど、こういうのが交響曲の本質などではないかと思います。最後は打楽器がこれでもかと炸裂していました!

クワハラさんは全て指揮棒を持たずに振っていました。
まだ30代、本当にフレッシュで弾力性のある音楽作りで、日本フィルも安定した演奏で、燃えていました。
某「炎の」指揮者の時には荒れていたアンサンブルですが、今はいいじゃないですか!

色々な意味で、良い演奏会でした。

それでは。
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2010年8月7日(土) 15:30開場 16:00開演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
フェスタサマーミューザKAWASAKI 2010 洗足音楽大学


ソプラノ:砂田恵美
テノール:スティーヴン・カー
管弦楽:洗足音楽大学ポップスオーケストラ
プロデュース・指揮:渡辺俊幸
指揮:秋山和慶


コープランド:市民のためのファンファーレ
ルロイ・アンダーソン名曲集より 「舞踏会の美女」「シンコペーテッド・クロック」「ワルツィング・キャット」
                    「セレナータ」「プリンク、プランク、プルンク」「トランペット吹きの休日」
リーバーマン:ジャズバンドと交響管弦楽のための協奏曲
(同大学ジャズ学科のビッグバンドと共演)
---休憩(15分)---
渡辺俊幸編曲:ザ・ビートルズ・メドレー第1番
ミュージカルナンバーより
J.カンダー(三浦秀秋編曲):「キャバレー」
F.ロウ(渡辺俊幸編曲):「マイ・フェア・レディ」より 「踊り明かそう」
F.ロウ(三浦秀秋編曲):「マイ・フェア・レディ」より 「君住む街角」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より 「バルコニーシーン」
バーンスタイン:「ウエスト・サイド・ストーリー」より 「アメリカ」
(以上5曲、同大学ミュージカル学科と共演)
グローフェ:組曲「グランド・キャニオン」


・・・とにかく、曲が多いです。
確か、前半60分・後半90分の計2時間30分。
ちょっと、いくらなんでも長いでしょ!?

会場に来るまで、コープランド、リーバーマン、グローフェだけかと思っていたので、嬉しい悲鳴でもあったんですが。

しかも同大学のジャズ学科、ミュージカル学科やその教師陣も参加するとなれば、これは超豪華版学芸会みたいなもんですねぇ。


で、最初のコープランド。ある程度覚悟はしていたものの、トランペットが下手・・・。
まあアンサンブルはよく溶け合っていたので、別に良いんですが。
それよりもミューザにまろやかに広がるバスドラムとタムタムの響きにうっとり。
良いホールですね。

次のアンダーソンですが、これは御免なさい。完全に私の好みから外れています。
親しみやすいと言えば確かにそうなんですが、私は「内容が無い」と捉えてしまうんですよ。
「時計の音をオケで再現してみました。ふーんそうかぁ。で?」みたいな・・・。面白くはあるんですけど。
ファンの方すみません。
ということで感想なし。

リーバーマンの協奏曲は、渡辺氏の解説によれば十二音技法で書かれているとのこと。
(十二音技法・・・ピアノの低いドから高いドまでのオクターヴの中の、合計12の音を楽曲で全て使用し、全てを使用し終わるまでは同音を再び使用しない技法、だそうです)
渡辺氏は「難解な旋律を、ジャズのアドリヴに合わせて作られてある名曲」、と解説されていました。

実際聴いてみると、まあ聴けなくはありませんでしたが、「進んで聴きたい」とは思わないです。
やはり現代音楽は、まだ私には早いのでしょう。勉強します。

そして意外や意外、次の「ビートルズ・メドレー第1番」が今宵最も感動的でした。
ポップスは門外漢の私ですが、「Let it be」「Yesterday」くらいは知っています。
そういった御馴染みの旋律が美しい弦楽にアレンジされているのは、なかなかに素朴な感動を呼び起こしてくれました。また聴いてみたいです。

次のミュージカルナンバーからの数曲は、踊りも加わって華やか。ホールの天井、遥かかなたでは何とミラーボールまで回っていました。なんちゅうこっちゃ。

メインの「グランド・キャニオン」。アメリカ版「アルプス交響曲」といった感じでしょうか(いや、アルペンの方が深いか?)。
全5曲で構成される楽曲ですが、なかなかどうして、良い曲じゃないですか。
最終曲「豪雨」のサンダーマシーン、ウィンドマシーンの炸裂はお約束ですが、第4曲「日没」の幽玄な弦など、美しさという点でも注目すべき作品でした。

終演後は盛大なブラヴォー。聴いていて気持ちが良かったので、当然でしょうね。


今回の洗足音大ポップスオケですが、流石にプロ予備軍(とはいってもプロに入団できるのごく一握りなのでしょうが・・・)だけあって、充実した演奏でした。
トゥッティではなかなかの大音量で、団体としての力も証明して見せました。

また、「トランペットの休日」のソロなど、細かいミスはあれど堂々とした吹奏。

秋山さんの指揮は、いつもながら抜群の安定感。きっと学生からの信頼も厚いのでしょう。


曲目がもう少しクラシックよりだったら、少なくとも私はもっと楽しめただろうなぁと思います。
でも良い演奏会でした。
こういう、肩の凝らない企画は、幅広いリスナーから好評だと思うので、クラシックの垣根を広げる意味でも、続けていって欲しいと思います。

それでは。
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2010年8月6日(金) 15:30開場(16:00より公開リハーサル) 19:00開演
@ミューザ川崎シンフォニーホール
フェスタサマーミューザKAWASAKI 2010 東京フィルハーモニー交響楽団


ソプラノ:三宅理恵
メゾ・ソプラノ:富岡明子、清水華澄
バリトン:晴雅彦
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
指揮:ダン・エッティンガー


フンパーディンク:歌劇「ヘンゼルとグレーテル」より 序曲、第1幕第1場
モーツァルト:歌劇「魔笛」より おいらは鳥刺し
モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」より 訴訟に勝ったと!~溜め息をついている間に
ロッシーニ:歌劇「チェネレントラ」より 悲しみと涙のうちに生まれ
ビゼー:歌劇「カルメン」より ハバネラ、セギディーリャ
バーンスタイン:「キャンディード」より 着飾って煌びやかに

チャイコフスキー:交響曲第5番


このコンサートは公開リハーサルがあったのですが、体調不良のため今回は聴講しませんでした。
ミューザ川崎は初体験だったので、下見も兼ねて出来れば行きたかったのですが、まあ仕方ありません。

フェスタ最終日の東響のコンサートでまた行われるようですので、そちらには行ってみたいと思います。

最初に断っておきますが、私はこの夏2週間に渡ってイギリス・ハロウスクールでのサマースクールに参加し、5日(コンサート前日)に帰国しております。
その疲れが残っていたのか、前半の「ヘンゼルとグレーテル」より第1幕第1場を中心とした有名オペラ・アリア集は、私を眠りに導いていってしまいました。
でも、声とオーケストラの饗宴の中で眠るのって、かなり快楽なんですよね・・・。

うっすら記憶に残っている最後のバーンスタインは、ややリズムが鈍重だったような気が・・・。
って書く資格ないですね。

さて、気を取り直してメインのチャイコフスキー:交響曲第5番。
この曲は、これまでテミルカーノフ、インバルの指揮で聴いているのですが、そのいずれもが超の付く名演だったために、必然的に評価は厳しくなってしまいます。
今回は東京フィル新常任のエッティンガーの指揮なので、コンビネーションの進境のチェックも兼ねてそれなりに期待はしていました。

エッティンガー登場。燕尾服は着ていません。
黒い独特のスーツ(?)を着用、この服どこかの指揮者が着ていたような???(いずれ分かります)

指揮台に上がり、しばらく間を置いてから冒頭をずっしりと開始します。
運命動機のクラリネットは少し薄味でした。
そうは言っても、それはほんの一部のこと。この日の東京フィルは状態が良く、エッティンガーとの共同作業は順調そうです。
(しかし、確かこの夏が就任披露の「復活」以来の共演のはずなので、これで判断していいかどうかは微妙ですが)第2楽章のホルンもまずまず。

ちなみにヴァイオリンは対向配置。

新鋭エッティンガーの指揮は、見た目はあまり緻密ではありません。

リハーサルではきちんと意思疎通が取れているのでしょうが(観ておけば・・・)、棒振りはあまり巧くないようです。盛り上がっている場面では、体を大きくくねらせたり、手元の指揮棒を拍子とは関係なく振り乱したり。
「これにそっくりな指揮者いたよな~」と考えていると、
彼の師はダニエル・バレンボイムでした!
そうそう、あの微妙なスーツも、この振り方もバレンボイムそっくりなんですよ。
(念のため書きますが、私はバレンボイムは「最近」良い指揮者だと思います)

で、肝心の音楽はどうかというと、なかなか良かったです。
オペラ指揮者ということで、ドラマティックさには欠けませんし、重厚さもあります(師匠ほどではないですが)。
ただ、細かいところ(第4楽章のまさにクライマックスでさえ!)でクレシェンドやらディミヌエンドを行っているのが正直耳障りです。
「そんなのいじらなくていいから、もっとテンポを!」と思いました。
音量の増減とは裏腹に、第1・4楽章での数回の大胆な間を除けば、テンポはほぼインテンポでした。
ここがインバル・テミルカーノフらの熟練の技との違いでしょうか。

とは言え、年齢を考えれば素晴らしい完成度の音楽であり、これからが楽しみな指揮者です。

客席は大変盛況(当たり前か・・・)。
エッテンガーは、数回のカーテンコールの中で、
何とオーケストラを後ろに向かせてP席の聴衆にも謝意を示していました。

私はP席1列目だったので、びっくりすると同時にニンマリしてしまいました(たわけ者)。

他の指揮者でああいったことをする人はいるのでしょうか?誰かご教示ください。

それでは。
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