たくさん聴かな、あかんやん。

都内在住私大生。自分の心に正直に書きます。

February 2011

表題の通りです。気になる方は下記リンクからどうぞ。
http://www.lfj.jp/lfj_2011/timetable/timetable.html

今年のテーマは「タイタンたち」ということで、かなり重厚なプログラミングですね!

リス/ウラル・フィルやコルボ/シンフォニア・ヴァルソヴィア等、
常連組は健在、また都響の演奏(ブラームス1番、小泉和裕指揮)もありますので、
私も今年こそLFJデヴューを果たしたいと思います!

しかしコルボのドイツ・レクィエムは「18歳以上参加可能」の公演・・・。
今年のLFJの最大の目玉なのに、行けません(爆)

こんにちは。

インバルファン、都響の皆様へお知らせです。
既にご存知の方も多いかと思いますが、3月25日にインバルの新譜CDが2枚リリースされます!
都響とのブルックナー6番と、チェコ・フィルとのマーラー5番です!!

ブルックナーの6番は、ブルックナーの交響曲の中ではややマイナーな存在とされていて、なかなか演奏機会に恵まれない曲のようですが、私は昔から大好きです!昨年、外来オケでは珍しくサロネン/ウィーン・フィルが演奏予定でしたが、残念ながらお流れになってしまい、このインバル/都響の演奏は干天の慈雨となったと聞きますから、素晴らしい演奏だったのでしょうね。

後者のチェコ・フィルを指揮したマーラーの5番は、このコンビ初の交響曲録音であり、待ちに待ったという感じであります。このコンビのリリースは、クン=ウー・パイクと共演したブラームスのピアノ協奏曲第1番のみでしたから、本当に発売が心待ちです。この録音、現在進行形のインバルを聴くことができそうですから、必聴ですね(詳しくは下記)。

毎年3月といえば、シーズンの締めくくりですね。もちろん都響ではインバル月間ですので、私を含め非常に楽しみにしているファンの方も多数おられると思います。
これらのCD、19日の都響プロムナード(ベト4&幻想)か23日のA定期(ブルックナー9番ほか)で先行発売されるでしょうから、それまで楽しみに待つこととします。

ブルックナー:交響曲第6番/エリアフ・インバル(cond)

¥3,000
Amazon.co.jp

(HMVはこちら

神々しく響く重厚なサウンド。
インバルが導く至極のブルックナー。

飛ぶ鳥落とす勢いの快進撃を続けるインバルと都響の一連のライヴ録音によるシリーズ。その演奏は必ず聴衆の期待に応え、楽壇、数多くのインバル・ファンの耳を惹きつけています。そして、2010年11月に収録したブルックナー6番をリリースします。絹のような弦楽器のサウンドに管楽器の確かな和声が寄り添い、重厚で豊かなブルックナー・サウンドを生み出しています。演奏によって新鮮な魅力を聴かせつつも厳格なまでに自己の哲学を貫くインバル。その姿勢が、確固とした人気を保つ秘訣といえます。マエストロ・インバルの偉業がここに加わりました。(EXTON)

【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第6番イ長調(1881年 ノヴァーク版)

 東京都交響楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:2010年11月30日
 録音場所:東京、サントリーホール
 録音方式:DSDレコーディング(ライヴ)

マーラー:交響曲第5番/エリアフ・インバル(cond)

¥3,000
Amazon.co.jp

(HMVはこちら

マーラー:交響曲第5番
インバル&チェコ・フィル

インバルがもたらしたチェコ・フィルの新時代のすべてがこのマーラー交響曲第5番に!
好調、都響とのマーラー全集シリーズが進行中のエリアフ・インバル。
今回は現在音楽監督を務めるチェコ・フィルハーモニー管弦楽団とマーラー:交響曲第5番が登場!
80年代、フランクフルト響との全集で、マーラー指揮者として決定づけたのも、この第5番でした。周知の如くチェコ・フィルもまた、マーラー演奏については独自の伝統をもち、今回の録音からはマーラーに対する違った感性の対峠から生まれた、ゆるぎのないマーラー像が聴きとれます。「中欧での本物のマーラーを、自分の最高の理想のものとしたかった。」とインバルの言葉通り、この第5番は今までの盤とも違う、今のインバル、今のチェコ・フィルのすべてが収録されています。(オクタヴィア・レコード)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第5番

 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
 エリアフ・インバル(指揮)

 録音時期:2011年1月20、21日
 録音場所:プラハ、ルドルフィヌム、ドヴォルザーク・ホール
 録音方式:DSDレコーディング

こんにちは。
もうすぐ学校でSpelling Beeという英単語テストがあり、今日はそれに向けて勉強していたのですが、
その休憩の合間に聴いたのがこちらのCD。

Symphony No 8/Bruckner

¥3,586
Amazon.co.jp

(国内盤はこちら

ジュリーニ指揮ベルリン・フィルのブル8、ノーヴァク版に忠実な演奏だとのことです。
1984年のライヴ録音ですから、カラヤンとベルリン・フィルとの関係が決裂している中の演奏ですね。
(ちなみにクラリネットはマイヤー氏とのこと)

私はジュリーニがウィーン・フィルを指揮してDGに入れたブル8は未聴なのですが、
このベルリンとの演奏を聴いてこれはすぐにでも手に入れたいと思いました。

本当に半端でなく、スケールが大きい。「大伽藍」という言葉はこの演奏の為にあるよう。
最近ブルックナーのCDといえばインバル/都響の5番や8番ばかり聴いていたので、なおさら圧倒されてしまいました(いや、都響が悪いのではないのですが、ベルリン・フィルが凄すぎるのです)。
ノーヴァク版を使用しながら85分超のスロー・テンポを支える超絶的合奏力。カラヤンと決裂していた彼らは、一層ジュリーニを信頼し、その巨匠的ブルックナー解釈に応えようとしていたのでしょう。
途中アンサンブルが乱れることが数度ありますが、決して動じずに「自分達の音楽」を奏で続ける。そこに彼らの音楽性の素晴らしさ、潔さがあります。特に、低弦の大地を揺るがすような圧倒的な音圧は、この演奏において絶大な効果を発揮しています。昨年12月に私が現地で聴いた際も、低弦の存在感は群を抜いていました。きっと彼らが守ってきている音なのでしょう。

そして、ジュリーニの解釈。晩年の彼の人気は、カラヤンを凌ぐものだったと言われますが、それも大いに納得です。純朴で、洗練されすぎていない響きの美しさ。そして何より、全曲に満ちあふれる「祈りの歌」(彼が口ずさむ歌も随所で聴かれます)。皮肉な事ですが、カラヤンが極限まで絞り上げ、鍛え上げたオーケストラの音色が、ジュリーニの指揮のもとで解き放たれ、嬉々として壮大な音響を作り上げているようにさえ思えるのです。しかし、そうやって自由に解き放たれつつも、結局手綱を握っているのは指揮者なのです。やはりジュリーニの愛すべき人柄がなせた、巨匠の技なのでしょうか。
この演奏の白眉は第3楽章でしょう。深遠なアダージョですが、この演奏には溢れんばかりの安らぎがあります。ベルリン・フィルの弦楽の絶美の音色が演奏の魅力を高めていることは、言うまでもありません。

なお、音質は中の下といったところで、やや物足りないというのが正直な感想です。アナログ録音ゆえの経年劣化でしょうか、分離感や透明感はあまり感じられません。ただ、ベルリン・フィルの音色や豪壮な迫力を感じ取るのには十分です。

彼がウィーン・フィルを指揮したブラームスの交響曲などを聴いて、「美しい演奏だが締まりがない」と思っていた私にとって、今回ベルリン・フィルとのブル8は、両者の美点が見事に融合し、神々しいまでの境地に行き着いた至高の名演でありました。私の20数枚の所持音源の中でも、最上の演奏の一つであります。
Testamentレーベルからは、同じ組み合わせによるブルックナーの7番等、ジュリーニのライヴ録音が多数リリースされていますので、また手に入れて聴いてみたいと思います。ブル7は、ブルックナーの中でも際立ってメロディの美しい楽曲。ジュリーニで悪かろうはずはありません。

Symphony Bo. 7/Bruckner

¥2,098
Amazon.co.jp

(国内盤はこちら

こんにちは。
先日1/26に、インバル/都響のマーラー2番が発売になりましたね。
既にtwitterなどで感動の声が広まっているようですので、
(宣伝のためにも)私も簡単にレヴューを書いておこうと思います。

マーラー:交響曲第2番「復活」《2枚組》/エリアフ・インバル(指揮)

¥3,800
Amazon.co.jp

自分が聴いた演奏会のライヴCDのレヴューを書くとき、
いつも考えるのは「一リスナー」と「当日の演奏を聴いた人間」、どちらの立場から書けば良いのかということなのですが、今回は特に悩みましたね。
6/19、サントリーホールで聴いた演奏と、この2枚のCDの印象があまりに異なっているのです。
どちらが良い悪いということではないのですが、CDの方がかなり熱演風なのです。インバル/都響の演奏では、前にもこういったことはあったのですが、今回ほどこの差が顕著なのは初めてでして・・・その熱気に吹き飛ばされそうになりつつも、「ここまでだったか?」と自問している自分がいます(前作の「3番」では、オンマイク気味の録音のせいだろうと決めつけることができたのですが、この「2番」は残響音もよく録られていますので、なかなか結論に達することが出来なさそうです)。

さて、肝心の演奏内容については、リスナーの皆様の期待通り、演奏最高・録音最高・ライヴ感満点と三拍子揃った、比類ないものになっています。特にこのシリーズにおいて、声楽付きの作品では、これまでオケ側は最高の演奏をしているのに、合唱・独唱の発音の問題や声量の乏しさが演奏の魅力を減退させていることがありましたので、独唱にドイツ語圏の名手を迎え、よく鍛えられたプロ合唱団を迎えた今回の演奏は、総合的な観点から見て「完全無欠の大名演」と称して何の躊躇いもありません。
第1楽章冒頭から都響の弦には膨らみがあり、日本のオケにありがちな「熱演だけど音色が汚い」ということとは無縁です。インバルのアプローチは極めて理知的で、低弦が出す第1主題は、彼の指揮の下にがっちりと制御されており、重厚ながら荒々しさはありません。一方、唖然とするようなテンポの変化(スローテンポで叩き付けるフレーズの圧倒的な説得力は凄まじいものです)やオーケストラ全体の急ブレーキなどを頻繁に聴くことになります。特に、第1主題が回帰する箇所で、あざとさの一歩手前まで行ったスローテンポのコントラバスから始まり、ホルンのコラール風旋律などが織り交ぜられるにつれてテンポを上げ、自然に音楽を高潮させていく手腕は、流石はスペシャリストと言えましょう。
転じて第2楽章では気持ち速めのテンポで、しっとりとした音楽。都響のニュアンス豊な弦楽の室内楽的で親密なアンサンブルが、時には甘く、時には厳しい演奏を聴かせます。また、木枯らしのようなフルートのソロも見事なものです。楽章最後の最弱音のピツィカートに込められた思いの丈は一際大きく、聴き手の心にしみじみと染み入ります。(個人的にはこの楽章が一番気に入っています)
天上世界的な安堵感も束の間、第3楽章ではティンパニの強奏(Bravo!)により一気に俗世に叩き落とされます。諧謔味に満ちた楽章ですが、インバル/都響の演奏は極めてクールで、時には不気味です。
木管楽器の活躍が目立ち、特にオーボエとクラリネットはgood jobです。楽章最後には全管弦楽の咆哮が、終楽章を予告しますが、その後の弦楽の、量感のある息の詰まったような響きが実に切実(実演でも感銘を受けた箇所でした)。
第4楽章では、名手フェルミリオンの深々とした歌を存分に味わえます。特に、クラリネットに導かれ、暗闇に差し込んだ一筋の光の如く雰囲気が一変する箇所の
「Da kam ich auf einen breiten Weg.(私は一本の広い道にたどり着いた)」
の歌唱は極めて表情豊かであり、矢部コンマスの雄弁なソロやその他の弦楽との絡み合いは実に艶やかで、ずっと聴いていたいと思わせるものでした。
間髪入れず第5楽章へ。爆発的な冒頭は突っ走りますが、アンサンブルは乱れません。
舞台裏から聴こえるホルンの呼び声はー恐らくインバルの要求でしょうが―くっきりした音色。
そして、速いテンポのまま、木管と弦楽が対話して切迫していきますが、かなり唸り声が聴こえ、ライヴ感抜群です。その後の神秘的なコラールが頂点に達すると、やがて打楽器群のクレシェンドに導かれ阿鼻叫喚の音世界へと突入しますが、この演奏ではこのクレシェンドを2度ともかなり急激に(通常の演奏の1/2程度では?)行います。その後テンポを落として奏される弦楽の、他を圧するような厳然とした響きは聴き手の気持ちを多いに煽ります。かなりのスタミナが要求されるである金管楽器も安定しており、ホルンの勇壮なコラール主題も加わって、ズンズンと突き進んでいきます。バンダの金管ファンファーレとの連携も完璧。やがて、楽章冒頭の主題が回帰し、遂に爆発。強烈な瞬間です。
再現部は荘重に進められ、沈黙の中に現れては消えていく各ソロも見事。やがて真の沈黙が訪れたとき、合唱が「よみがえる、そう、よみがえるのだ」と歌いだすのです。ドイツ語の発音がかなり明瞭で、よく歌詞が聴き取れます。また、各フレーズ間の間も大分考えられているようですので、きっとインバルがこだわったのでしょう。この合唱の感銘は大きいです。流石プロフェッショナル。フェルミリオンの「O glaube...」も感動的で、ナーデルマンともども母国語としての堂々たる表現を聴かせてくれます。そして、合唱とオーケストラが一体となって同じ旋律を繰り返しながら、頂点へ向かっていきますが、都響は疲れを見せるどころかますます音色の輝かしさとパワーを増し、圧倒的なクライマックスを築き上げます。そして感動的に示される「復活」動機を金管群がベルアップして示し、聴き手は脳天に音符を刻み付けられるかのような衝撃を覚えます(実際私がそうでした)。インバルの指揮のもと、オーケストラは全てを解放するかのように朗々とホルン動機を奏し、輝かしく全曲を締めくくります。
―残響がホールに響き渡った後、物凄い勢いでブラヴォーが放たれます。日本のオケで聴かれる最大音量のブラヴォーではないでしょうか。この演奏の素晴らしさを物語っています。

やや長くなってしまいました・・・あまりに膨大な情報量が詰まっていますから。
さあ、インバルと都響、もう何も言うことはありません。
マーラーに限らず、毎回の演奏会を日本のオケ史に刻み付けていってほしいものです。
チェコ・フィルとの契約も2012年で終了します(後任はビエロフラーヴェク)から、これからは都響と親密な関係とレコーディングを続けていってくれることでしょう。
そうそう、そのチェコ・フィルとは今年1月の最新ライヴ、マーラー:交響曲第5番がEXTONよりリリースされることが決定しました。このコンビ、就任以来協奏曲伴奏以外のリリースが無かったので、待望の録音といえますね。詳しくはこちら。発売は今年の3/24のようですので、インバル登壇の都響定期の際に買おうと思います。

それでは。

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