2012年7月22日(日) 14:30開場 15:00開演 @岸和田市立浪切ホール 大ホール

大阪フィルハーモニー交響楽団 第58回 南海コンサート

モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」

---休憩(15分)---

マーラー:交響曲第5番

管弦楽:大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮:大植英次


更新が飛び飛びになってしまって申し訳ありません。
原則コンサートを聴いたときにしかアップしませんし、それすら長期休暇のときしか叶わないので。お付き合い頂ける方のみどうぞよろしくです。

さて、記憶が正しければ、初・大阪フィル。
このコンサートの前、大植氏は都響定期を頚椎症のためにキャンセルしていましたので、やや不安なままホールに向かいました。

コンマスは関東勢にはNJPでおなじみの崔文洙氏。
開演すると、大植氏はお洒落なネクタイを着けて登場。物々しく客席を見回します。
万雷の拍手が止むと、すぐさま「ハフナー」の第1楽章。

開始の弦のトゥッティから非常に透徹した響き。都響のようなしっとりとした響きでも、N響のような重厚な響きでもない、言わば爽やかなサウンド。(今回のホールがほぼ残響ゼロなので、厳密には分かりませんが)
モーツァルトだから軽く流す・・・かと思いきや、指揮者が躍る躍る。クネクネとした独特の指揮(あのユーリ・シモノフに似てるか??)でオケをリード。しかし付き合いの長いコンビだけに、彼の指揮の語法をよく理解しているのでしょう、出てくる音楽はとても流麗なものです。
ティンパニが今風の硬いマレットを使用していた以外は、ごく普通のモダン楽器によるモーツァルトでしたが、全く弛緩することない良い演奏でした。やはり弦の力が大きいんだろうなあ。

後半のマーラーは、正直に言って今ひとつ。

復活した大植氏の旺盛な表現意欲は途切れることを知りません。
まるで晩年のバーンスタインを進化させたような、極度に粘性の高いマーラーが生み出されていました(そういえば大植氏はタングルウッドでバーンスタインに師事してましたっけ・・・)。
しかし、悪く言えば急激なテンポの緩急ばかりでマンネリ化していたとも思います。ここが所謂「マーラー指揮者」と言われるマエストロとの差でしょうか。彼らは楽譜に記載してあることを確実に実行していけば、マーラーの望んだ音楽が出現すると思っているでしょうし、実際のところそうなのでしょう。マーラーだからねちっこく、というのはもはや時代錯誤な感があります。まあアダージェットでネットリするのは大歓迎ですが。
また、この大植氏のテンポ設定をオケが完全には追従できない。弦は非常にまとまりよく聴こえましたが、管楽器を中心に大きくアンサンブルがばらける場面が散見されましたし、そもそも気合で合わせているような感じすらあったかも。木管は総じて堅実。ブラスセクションは、最高のソロを聴かせたソリストを擁するトランペットは輝かしく、十分在京オケに対抗できます。しかしホルン、トロンボーンはふにゃふにゃ。とりあえずフィナーレのコーダは高速で決めました(ドヤッ)、という雰囲気がプンプンします。
あ、ちなみに第3楽章のオブリガート・ホルンは指揮台の横で、椅子に座っての吹奏でした。ラトル、アバドあたりをはじめ最近良く見ますが、普通は立ってやるよなぁ。初演でもそうやってたんだし。
個人的には、ホルン協奏曲然とするのは反対です。この前来たヤルヴィ/hr響のように、右手にソロを配置するのが、ステレオ効果もあって最高かと。さて、来年1月のインバルはどうするか。

終演後はほぼゼロ秒ブラヴォで大喝采ですが、一人醒めた思いでペット、打楽器群の皆様に大拍手を。素直な感想を見たいなぁと思って、帰路でTwitterのラインを見ると、案の定「残念」のコメント多数。
けなしに言ったわけではありませんが、インバル/都響は勿論のこと、昨年聴いた尾高さん/名フィルのマラ6の方が遥かに完成度は高かった。名フィル聴きたい。(・・・ん?結論が?)

ではでは。(なんだか嫌な終わり方だなぁ)