たくさん聴かな、あかんやん。

都内在住私大生。自分の心に正直に書きます。

March 2016

2016/3/24
東京都交響楽団 第802回定期演奏会Bシリーズ
@サントリーホール

ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム
バーンスタイン:交響曲第3番「カディッシュ」(日本語字幕付)

語り:ジュディス・ピサール、リア・ピサール
ソプラノ:パヴラ・ヴィコパロヴァー
合唱:二期会合唱団(合唱指揮:冨平恭平)
児童合唱:東京少年少女合唱隊(合唱指揮:長谷川久恵)
管弦楽:東京都交響楽団
コンサートマスター:山本友重
指揮:エリアフ・インバル

 
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指揮者エリアフ・インバル80歳の誕生日を祝うインタヴュー・シリーズの第3部。(第1部第2部
第3部では、数々のレコーディングの成功の回想、またオーケストラのサウンドと作品の解釈に関する彼の考えに触れ、インタヴューを締めくくる。 
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Magazin_EI_80_Teil_2_CR_Philips_1970

指揮者エリアフ・インバル80歳の誕生日を祝うインタヴュー・シリーズの第2部。第1部はこちら
第2部では、イスラエルやヨーロッパで過ごした指揮者としての修行時代について振り返る。インバルが重要な師や音楽家に出会った時代である。

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Magazin_EI_80_Teil_1_CR_Jugendorchester_Jerusalem

指揮者エリアフ・インバル80歳の誕生日を祝うインタヴュー・シリーズの第1部。

こんにち、エリアフ・インバル以上の経験をもって振り返ることができる指揮者はそれほど多くない。20台代半ばの時点で彼は既に世界中で引っ張りだこの客演指揮者になっていた。続く数十年の間、インバルはフランクフルト放送交響楽団、フェニーチェ劇場管弦楽団、RAI国立交響楽団、ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、そして東京都交響楽団で音楽を創ってきた。これらのオーケストラとインバルは緊密な関係にあり、彼のいまだ精力的な指揮活動の中でも不可欠なものとなっている。

我々(注:インタヴュアーのニーナ・ロルフス氏およびインバル所属事務所のカルステンヴィット)は彼の誕生日の一ヶ月前、ベルリンのコンツェルトハウス管で3つの演奏会を指揮していたインバル氏に会うことが出来た。第1部では、インバル氏の幼年時代やパレスティナとイスラエルで過ごした駆け出し時代についてお届けする。
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2016/3/12
51年目の都響―2016年度楽季 聴きどころ
@東京文化会館 4階大会議室

講師:国塩哲紀氏(東京都交響楽団 芸術主幹)

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2016/3/9
新国立劇場 リヒャルト・シュトラウス「サロメ」
@新国立劇場 オペラパレス

R. シュトラウス:楽劇「サロメ」(全1幕/ドイツ語上演/字幕付)

演出:アウグスト・エファーディング
サロメ:カミッラ・ニールント(ソプラノ)
ヘロデ:クリスティアン・フランツ(テノール)
ヘロディアス:ハンナ・シュヴァルツ(アルト)
ヨハナーン:グリア・グリムスレイ(バス・バリトン)
ナラボート:望月哲也(テノール)
ヘロディアスの小姓:加納悦子(メゾ・ソプラノ)
5人のユダヤ人1:中嶋克彦(テノール)
5人のユダヤ人2:糸賀修平(テノール)
5人のユダヤ人3:児玉和弘(テノール)
5人のユダヤ人4:青地英幸(テノール)
5人のユダヤ人5:畠山茂(バス・バリトン)
2人のナザレ人1:北川辰彦(バス・バリトン)
2人のナザレ人2:秋谷直之(テノール)
2人の兵士1:大塚博章(バス)
2人の兵士2:伊藤貴之(バス)
カッパドキア人:大沼徹(バス・バリトン)
管弦楽:東京交響楽団
指揮:ダン・エッティンガー 

演出・歌・オケと全て揃った圧倒的な上演に興奮が止まらない!ニールントの表題役は可憐さの中に悪女感が見え隠れ、歌に狂気が満ちてくる後半では我の強さに圧倒された。彼女の踊りはちょっと現実に戻されてしまったけれども、仕方ないか(笑)グリムスレイのヨハナーンは芯の図太いバスバリ、その威厳は預言者に相応しい。
クリスティアン・フランツとハンナ・シュヴァルツという豪華布陣によるヘロデ夫妻もまた凄い。特にヘロデはこれ以上の歌は聴けるのかと思うほどで、ヘロディアスも即興風の演技含め役を完全にモノにしている。序盤で魅せた望月さんのナラボート、加納さんの小姓も手堅さ以上。このお二人のポジションは重要で、自分にちっともサロメが振り向いてくれないことに絶望してナラボートは自害するが、その遺体は無造作に放り出されたまま。彼の死を悲しみ、後々の復讐の念に発展させるのは小姓だけなのだ。

ピットのエッティンガー/東響は驚くほどの水準。各モティーフの鮮やかな処理、分厚くうねる雄弁な弦と空気感を支配する木管群の素晴らしさは筆舌に尽くし難い。ヘロデの「この母にしてこの娘だ!」という悲嘆に続くホルン群の狂ったような咆哮、コントラバスの高いB音などでは空気が凍りついた。 かつてそのもとで学んだバレンボイムを思わせる濃厚な筆致は、エッティンガーが生粋のオペラ指揮者であることを強く印象付けた。これだけの水準の歌手が歌っているから、オーケストラがお構いなしに鳴らせるというのもあるだろうけれど。
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2016/3/8
ホクレン クラシック スペシャル 2016 札幌交響楽団東京公演
@サントリーホール 大ホール

スメタナ:連作交響詩「我が祖国」より シャールカ
ドヴォルジャーク:弦楽セレナード

チャイコフスキー:交響曲第4番
~アンコール~
ドヴォルジャーク:スラヴ舞曲 ホ短調 Op.72-2

管弦楽:札幌交響楽団
コンサートマスター:田島高宏
指揮:ラドミル・エリシュカ

昨年の東京公演(尾高さんのシベ5-7番)も素晴らしかったが、今年も五臓六腑に沁み渡る演奏を聴けて満足。エリシュカとこのオーケストラの関係がかけがえのないものであることを強く認識した。

前半のスメタナ「シャールカ」、ドヴォルジャーク「弦楽セレナード」は老匠の十八番。最小限のアクションで抜群の説得力を持つ。「シャールカ」終結部でもテンポを上げて煽ることはせず、音楽の緊張感を強めていく手腕はエリシュカならではのものだろう。札響の弦は典雅に響き、特にドヴォルジャークではアップボウで独特のザラリとした美しさがしばしば聴かれた。技量でいえば先日聴いた大野さん/都響には適わないのだが、味わいはこちらの方が断然勝っていた。行間の情報量、自然体の強みだ。冒頭からなんという深い音だったことか―。

チャイコフスキー「交響曲第4番」は楷書にして力強く拳を握り締めるような熱演。フォルムを堅実に維持しながらも自ら殻を破る、熱い決意を感じさせる指揮に目が釘付けになった。前半の「シャールカ」でもこの特徴は時折聴かれたが、運命の激情を起伏豊かに奏でるチャイコフスキーではより明らか。オーケストラのメンバーが互いをよく聴き合うという大前提はアナログな合奏を可能にし、予定調和でない音楽として結実した。これはきっと名ホールとして名高いKitaraがもたらした果実でもあるのだろう。ホールがオケを育てる例として、東響と並ぶ見事な成果と感じた。 アンコールのスラヴ舞曲の後はマエストロが単独で呼び戻され、本人も余程嬉しかったのか半分着替えた格好ながらホール中に謝意をふりまいていた。マエストロ、お元気で!
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2016/3/5
東京都交響楽団 「作曲家の肖像」シリーズ Vol.106 《日本》(最終回)
@東京芸術劇場 コンサートホール

武満徹:冬(1971)
柴田南雄:遊楽(1977)

池辺晋一郎:交響曲第9番 ソプラノ、バリトンとオーケストラのために(2013)

ソプラノ:幸田浩子
バリトン:宮本益光
管弦楽:東京都交響楽団
コンサートマスター:山本友重
指揮:大野和士 

開演前のプレトークは池辺さん&大野さんの対談形式。都響に柴田南雄さんのご子息が在籍している(Cbの柴田乙雄さん)ことを引き合いに出し「息子さんだけど『おとおさん』」という池辺さん得意のギャグも炸裂(笑)大野さんは若い頃に池辺さんの第5交響曲を都響で振ったそうな。

肖像シリーズを締め括る邦人作曲家選、前半はいずれも作品の良さを率直に感じられる好演。武満徹「冬」は弱音の持続が凍てつく緊張を醸し、特殊奏法が色彩を内向的に演出する。曲の最後に響くのはティンパニの上に乗せられた仏具のりん(下記写真参照)で、オーケストラが消え去った後も毒と浮くの余韻を残す。
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柴田南雄「遊楽」(今年生誕100周年・没後20周年という記念イヤーである)は御囃子や山車といった民俗色がセンスよく並べられ、カデンツァでは各楽器が東北の祭囃子による旋律を独立に奏し、管・打楽器セクションでは声による合いの手も入る。対向配置のヴァイオリン群は第1・第2ともに席を立ちステージ上を歩き回りながら弾き、やがてまた自席に戻っていく。(ここで一番最後に席に着いたのは山本コンマスだった)。コーダはE-durとなり、祭りの賑やかさは静まって日常へ還っていく。

池辺晋一郎の第9交響曲は例によって至極明快、大規模な管弦楽付き歌曲集として味わった(プログラム冊子にもマーラー『大地の歌』、ショスタコーヴィチ『死者の歌』との関連が作曲者により示されていた)。初演時のソリストは流石に気迫十分、朗唱と繊細な語りの中庸を往く表現。長田弘の優美な詩に付けられる音楽は密やかだが、時折3.11を連想させる強奏もある。14型のオケは機敏かつ艶やかで、終始芳醇に響く。 

前半2曲は普遍的価値を持つ日本管弦楽の名作だと感じたが、果たして後半の池辺作品はどうだろう?二篇の詩が同時に読まれ、更に管弦楽と絡んでいく箇所などはリブレットを読まなければ到底追えなかったし、他の箇所も日本語として率直に味わうには厳しい。オーケストレーションも分かり易いが発見のないもので、繰り返し聴こうとは思わない。そして何より言いたいのは、このプログラムを音楽監督の大野さんが振る必然性はあったのだろうか?彼の本領であるシリアスなメッセージ性は、最後まで遂に感じることが出来なかった。
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Inbal 317


Bon anniversaire Monsieur Inbal!

指揮者エリアフ・インバルが今年2月16日に80歳の誕生日を迎えたことを祝し、縁の深いフランス放送フィルハーモニー管弦楽団を指揮しての記念コンサートが3月4日に催されました。エマニュエル・パユを独奏に迎えてヴィトマンの"Flûte en suite"(フランス初演)とブルックナーの交響曲第9番が演奏され、ブルックナーの演奏後には"Happy Birthday"献奏のサプライズも。
このたび長年のインバル・ファンでいらっしゃる山本 憲光様より、この演奏会に際してラジオ・フランスがインバルおよびパユに行ったインタビューの全訳を寄稿して頂きました。大変興味深い内容ですので、拙ブログでの公開という形で皆様とシェアしたいと思います。全訳をお寄せ頂き、また掲載を快諾頂きました山本様には心より御礼申し上げます。
(山本様は、"norry"様というレビュアー名でインバルのディスク評を行っていらっしゃいます)



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